ペンタックスの新製品に関するインタビューが掲載

PENTAX FORUMSに、ペンタックスのインタビュー動画(フォーラムの読者から寄せられた質問への回答)が掲載されています。

Interview with Pentax at Photokina - The Video

  • (K-5 II のK-5からの改良点は?) AFの弱点を 強みに変えるために新型のSAFOX X というAFモジュールを採用している。また、アウトドアでの液晶の見やすさ大きく改善した。
  • (Q10のQからの改良点は?) Q10にはQと異なる新型のセンサーが採用されており、高感度だけではなく低感度の解像性能も向上している。AFを高速化し、バッテリーライフも改善している。
  • (SAFOX X の最大の改善点は? AF測距点を追加する計画はあるか?) AFの輝度範囲が-3EVからの対応になっており、暗い場所でもAFスピードが速くなっている。AFセンサー自体が新開発なのに加えて、AFの光学系も見直しているので、AF速度だけでなくAF精度も向上している。測距点の数は、将来的に増やす可能性は十分にある。
  • (K-5 II はなぜ最新のPRIME M を使用していないのか?) K-5 II のセンサーはK-30のセンサーよりもノイズが少ないもので、このセンサーにはPRIME M よりもPRIME II の方が適していると判断した。動画など一部K-30の方が優れている点もあるが、画質を最重要と考えてPRIME II を採用した。
  • (K-5 II とK-5 IIs の画質の違いは?) 実際に写真を見ていただきたいが、(K-5 IIs は)今まで写らかなったものが写るようになった。こんなものまで写ってしまったと驚くことがある。
  • (HDコーティングは何が独自のものなのか? SMCは継続されるのか?) エアロブライトコーティングは摩擦に弱いが、HDコーティングは耐久性が高い。反射率はSMCの半分くらいで、光の波長にかかわらず低い反射率になっている。性能はエアロブライトコーティングが少し上だが、コストや取り扱いの面ではHDコーティングが優っているので使い分けを考えている。HDを多くのレンズで採用していきたいと考えているが、SMCを全て置き換えるものではない。
  • (プログレードのKシリーズの一眼レフを考えているか?) プロフェッショナルなKマウントのカメラは将来的に出していくつもりだ。
  • (CP+で展示されたバックフォーカスの短いレンズはどうなっている?) K-01用のレンズで、CP+で展示して反応を確かめたが、反応が乏しかったというのが実感だ。
  • (リコーとペンタックスの技術を相互に使う計画は?) 技術者の交流は今年の4月から始まっており、既にペンタックスのカメラにリコーのエンジニアが関わっている。GXR用のKマウントレンズ・Qマウントレンズが使えるユニットは現時点では考えていない。
  • (他社からフルサイズ機が登場したが、フルサイズ機について進展はあるか?) 現時点では、実現の可能性を仔細に検討しているところだ。

 

K-5 II のAFセンサーはセンサーと光学系の両方が新型ということなので、暗所性能や速度・精度などの点でかなりの改善が期待できそうです。また、K-5 II のセンサーがK-30とは異なるノイズが少ないものという情報はこれが初めてですね。

あと、プログレードのKシリーズの一眼レフについてもペンタックスは肯定的なようなので、K-5よりも更に上のグレードの一眼レフ(K-3やK-1?)もいずれ登場するかもしれませんね。