オリンパスED 60mm F2.8 Macroは高解像力で汎用性の高いマクロ

PhotoReviewに、オリンパスM.ZUIKO DITGITAL ED 60mm F2.8 Macroのレビューが掲載されています。

Olympus M.Zuiko Digital ED 60mm f/2.8 Macro Lens

  • レンズはカメラの前面から大まかに言って80mmで長く細い。重さは185グラムで比較的軽量だ。鏡筒は大部分はプラスチック(ポリカーボネート)だが、重さの割りにしっかりとした造りに感じる。
  • フォーカスリングはモーター駆動で、どちらの方向にも360度以上回転し、最短と無限遠で止まらない。
  • フォーカスリミッターは0.19~無限遠、0.4mm~無限遠、0.19~0.4mの3つの設定があり、0.4mから無限遠の設定はポートレートに最適だ。0.19mから0.4mの設定は1:1から1:4のマクロ撮影をカバーする。
  • AFはフォーカスリミッターを適切に使えば速いが、リミッターを使用しない場合は、特にコントラストの低い被写体では高速なAFは期待できない。
  • 解像力テストではF3.2からF7.1の間では期待に沿う結果を見せている。F8からは回折の影響が顕著になる。開放からF5.6までは四隅にわずかな甘さが見られる。
  • 色収差は大部分の絞り値(F2.8~F6.3)で無視できる値だ。
  • 周辺光量落ちは開放からごくわずかで、見た目に歪曲もない。
  • 逆光には比較的強く、コントラストの低下や色乗りの悪化は見られなかった。
  • ボケはハイライトの輪郭が見られず、概ねスムーズで魅力的。
  • 馴染み深い焦点距離の高解像力のマクロが必要な人、ワーキングディスタンスの長いマクロが必要な人、ポートレートや接写以外にも使える汎用性の高いマクロが欲しい人にお勧め。

 

解像力はチャートを見る限りでは、同じオリンパスのED75mm F1.8にはかなわないものの、他のm4/3のレンズに比べるとかなり高い値を示しています。色収差もよく抑えられていて、ボケ味もよさそうなので、光学性能的には全く問題なさそうですね。価格が比較的手頃なのもユーザーに歓迎されそうです。