ソニーが液晶を使って光量調整をするための特許を出願中

エンジニアの嗜みで、ソニーの液晶を使って光量を調整する特許が紹介されています。

・Sony 液晶による光量調整の特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • ソニーが液晶駆動によって光の透過量を調整する特許を出願中。 低照度時には液晶を使わないことで光量を確保し、代わりに透明の樹脂を使うことで光路長を一致させる改善を行ったようだ。
  • 撮影シーンの明るさに応じて調光セルの配置を変更。低照度時は透明部のみを用いる。高照度時は液晶部のみを用いる。
  • 特許の要は、液晶による光量調整そのものではなく、低照度時に液晶を外しても光路長を変化させない工夫。 液晶は低照度時には不利になる。不利にならぬよう最大透過率を90%にした場合は下限が45%となり、調整の幅が僅か1段になってしまう。
  • 例えば適正露出が「ISO100 F1.4 1/16000秒」だった時、殆どのカメラでは絞る以外に撮影する手段が無いが、この特許を使えば「ISO200 F1.4 1/160秒」で適正露出を得ることが可能になる。

 

最近では高画素化のために特にセンサーの小さなコンパクトでは、回折の影響であまり絞れなくなってきているので、この特許の技術は、特にコンパクトカメラで威力を発揮しそうですね。

ソニーの特許では、光量を落とす必要がないケースでは透明樹脂に切り替えて100%に近い透過率が得られるので、瞬時に着脱可能な可変NDフィルターとして便利に使えそうです。