・Canon EF24-70mm f/2.8L II USM: A Peerless Performer
(テスト機は1Ds Mark III) | 24-70F2.8 II | 24-70F2.8 | 24-105F4 | シグマ24-70F2.8 |
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DxOMarkスコア | 26 | 20 | 17 | 20 |
解像力 | 16P-Mpix | 12P-Mpix | 13P-Mpix | 15P-Mpix |
透過 | 3T | 3.4T | 5.1T | 3.3T |
歪曲 | 0.4% | 0.3% | 0.6% | 0.3% |
周辺光量落ち | -1.6EV | -1.4EV | -1.3EV | -1.5EV |
色収差 | 15μm | 13μm | 6μm | 30μm |
- DxOMarkのスコア26は、プロ用の大口径標準ズームでこれまでで最高のスコアだ。解像力の16P-Mpixは1Ds Mark III によるこのタイプのレンズのスコアとしては非常に良好で、これは高性能な単焦点レンズと肩を並べる性能だ。
- 旧型と比べると、歪曲や周辺光量落ち、色収差は同等の値だが、解像力が33%と著しく改善しており、また透過率も改善している。旧型も中央はシャープだが、画面全体の解像力が新型の大きな改善の主要因となっている。
- EF24-70mm F2.8L II はこのクラスで最高のスコアで、旧型はもちろんライバルをも楽にしのいでいる(特に画面全体の解像力で)。このクラスのレンズでは、望遠側の周辺部が顕著に悪化するのをよく見ているが、キヤノンのII型にはこのような傾向もない。歪曲と周辺光量落ちはあまり改善していないが、ライバルに引けを取っていない。色収差は周辺部で見られるが、このクラスのライバルと同等のレベルを維持している。
- ウィークポイントは非常に高い価格で旧型に比べて入手しにくくなったが、このレンズは改善された光学性能と軽量コンパクト化によって、将来登場する高画素機の要求を確実に満たすだろう。
- 良い点: 良好な解像力、歪曲がよく補正されている、透過率の改善、旧型よりも145グラム軽い、コンパクト設計。
- 悪い点: 周辺部で色収差が目立つ、フィルター径が大きい、価格がかなり高い。
EF24-70mm F2.8L II の総合スコアはこのクラスのレンズでトップで、レビューでも価格以外は非常に高い評価となっています。
元記事の詳細な測定結果を見ると、旧型と比べて、ズーム全域で周辺部の解像力が大きく改善しており、望遠端でも解像力がほとんど落ちないのは素晴らしいですね。後は、手ブレ補正のあるEF24-70mm F4L ISやタムロン24-70mm F2.8 VCとの選択が悩ましいところかもしれません。
あるる
ソニーやニコンとの比較がないようですが…。
papacamera
EF24-70f/2.8IIを選ぶ人は、Tamronと悩まないと思う。逆に、Tamronを一度でも考えた人は、Tamronを選んだ方がよい。
それぐらい、今回のTamronのレンズは素晴らしいが、純正のこのレンズを物理的にも精神的にも超えるものではない。
ASAKAZE
それが必要であろうとなかろうと、高嶺の花がそこにあるということが何ともうれしい。24-70のf4も比較したいですね。
管理人
>あるるさん
DxOのレンズの測定データはボディに依存するので、表には同じボディ(1Ds Mark III)で比較できるレンズのみ記載しています。別ボディによる測定データで良ければデータはありますので、必要でしたら下記のURLを参照してください。
ニコン24-70 f/2.8G
http://www.dxomark.com/index.php/Lenses/Camera-Lens-Database/Nikon/AF-S-Nikkor-24-70mm-f-2.8G-ED/
ソニー24-70 F2.8 ZA
http://www.dxomark.com/index.php/Lenses/Camera-Lens-Database/Sony/Zoom-Carl-Zeiss-T-24-70-mm-F2.8-ZA-SSM-SAL-2470Z/
にっしっし
奮発するにも、以前の記事にあった個体差のことを考えると
尻込みしてしまいます
しら
タムロンは手ブレ補正付きで画質も十分なので多少の差があると分かりつつ自分はタムロンに一票です。
画質を突き詰めたければ単に行くという前提で。
るるる
最近とくに思うのはデジタルになった今こういう差にいったいどれだけの意味があるのかよくわからないんです。フイルム時代よりは感度の幅が広がっているしソフトによる補正もあるわけでレンズの性能の高さって180キロ出る車が200キロまで出るようになったと言われてるようなもので、60キロ〜100キロが常用だと考えるとほぼ意味のない数値に思えてなりません。
ケレラ
最近はセンサーの高画素化やローパスレスが進んでますし、
そうでなくてもセンサー性能にレンズが追い付いてないレンズが大半な訳ですし、
特に解像力は大きな課題のひとつだっただけに、
今回の解像力アップは評価できるものなのではないでしょうか。
じゃぁ、この新レンズがセンサー負けしてるか否かという問いになると、
これでも解像できてるかは正直微妙なのかもしれないけど。。。
は
24-105F4ってⅠ型よりも解像して色収差も少なかったんですか。
りす
開放からこんなに周辺までキレッキレなら、もう少し明るくしてもよかったのでは?w
しかし、個体差があるということは製造が高難度なのかな
計測するカメラによって変動しまくるので他マウントとの比較はあまり意味ないスコアですね~
同一マウント内での相対評価としては有意義ですし、実感に沿った数値だと思いますが
ハマナス
旧24-70Lはレンズフードがズームフードタイプでレンズの鏡胴自体はそのフードの
遮光範囲内で伸縮しますよ。よってインナーズームではないですね。フードの遮光効果では
旧型のほうが効果を望めそうなのでその点では退化と言えなくもないんでしょうかね。
りぼしど
るるる さん
お言葉、身に染みますが、公道で200キロ出すと犯罪ですが、
写真を全紙に伸ばしても日本の景気を助けるだけですから、、。
微妙な差に拘っても良いんじゃない?とか思っちゃいます。笑
A900
70-200mmF2.8ISIIなどもそうですが最新のレンズ(単焦点の望遠やシフトレンズを除いて)解像度が全て14~17mpで設計されていますが、1DXやD4も丁度それくらいの解像度にしてきたことからも分かるように、現時点ではこの辺りが可搬性と性能のバランスが丁度良い所なのでしょうね。テスト機を1DS3から5D2に変えると15mpに解像度が落ち、7Dにすると11mpになるのも気になる所ですね。
cc
いくつものテストでこのレンズが抜群に高性能なことは明らかのようですね。
以前あった記事で、個体差がかなりあるようでしたので、シグマのように製造精度をあげてくれればもう何も言うことはないのですけど…。
norinagao2000
個体差があるのはキャノンのレンズに限ったことではないでしょう。ソニーの同レンズも結構いいみたいですね。ボディーが違うので、単純に比較できないとはおもいますが。。
パックマン
D800に取り付けられたら、もっとすごい数値が出そうですね。