時事ドットコムに、ニコンの手ブレ補正機能の特許侵害に関する訴訟の判決が掲載されています。
- 一眼レフカメラ用のレンズに関する特許を侵害されたとして、ニコンが光学機器大手シグマに約120億円の損害賠償と対象製品の製造・販売の差し止めなどを求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であり、大須賀滋裁判長は特許侵害を認めず、ニコンの請求を棄却した。ニコンが問題としたのは、レンズの手ぶれ補正機能に関する特許で、シグマの交換レンズ6製品が侵害していると主張していた。
この訴訟は賠償請求額も巨額ですし、ニコンが勝ったらどうなることかと思っていましたが、地裁での判決はニコンの請求が退けられるという形になったようです。
シグマが特許を侵害しているかどうかはネット上でも様々な意見があり、自分のような素人には全く分かりませんが、いずれにしてもカメラ業界がより繁栄するような方向で決着して欲しいものですね。
廼混
ミノルタみたいにならなくてよかったですねです
AE1
手振れ補正では先攻するキヤノンの特許権の壁に苦しんだニコンとしては、同社の技術にただ乗りするのは許せないのだろう。TAMRONと違いシグマはマウントに関しても特許料を払ってないだけに。
N.S
私も素人なので全く分かりませんが、素人目戦だとどのメーカーも似たような機構を採用しているのに、むしろこの手のトラブルは起きない方が不思議だと思ってしまいます。専門技術に対する判断の難しさもさることながら、技術をどうやって特許で区別するのかという問題の方がより厄介な気がします
てる
近頃のシグマは波に乗っているので足枷になるような結果じゃなくて良かったです。
良い爺さん
私の記憶だとミノルタが重い撮像素子移動式の手ブレ補正を
NikonやCANONに先駆けて商品化したのは、
パナソニックのレンズ移動式手ブレ補正に対しての
特許破りだったと言われていました。
ちん
シグマの製品サイクルの速さはある意味、模倣的部分があると思います。レンズ構成とか純正に似てる部分も多いですし。
模倣から開発費を抑えられ安く提供できるということです。
あのにます
どちらの言い分にも一理あるからこそ裁判になったんでしょう。
私も詳細はわかりませんが、どちらのメーカーも納得いく形で終わってほしいですね。
知財はメーカーが膨大な資金と時間をを投じ、技術者の苦労の結晶ですから
両社、きちんと納得のいく形で終わってほしいものです。
くろきゃくさん
訴訟は生産的ではないし、儲かるのは多分、弁護士事務所だけだと
思うので、可能な限り避けてほしいですね。
上告?するんでしょうか。120億だと裁判所への手数料も
相当な額でしょうし弁護料も数千〜億単位じゃないですかね。
ニコンはほかにも小さな会社を訴えていたとか聞いてますが
関係者のかたにはうまく決着してほしいです。。。
この点はアップルみたいにはなってほしくないかもです。
コントAF
この件に関して「エンジニアの嗜み」さんで
指摘されていた通りになったのでビックリしました。
Nikonは特許を失う可能性が大きいなあ。
裁判所は勧告したのでしょうか?
そっちが気になります。
$p$g
あそこは知財の侵害に手を抜かない、と思わせる対外的ポーズも企業には時に重要だったりする。じゃないと第三者が舐めてかかってくる場合もある。
GaN光半導体製品などは、日本向けと聞くだけで、海外メーカーが摩擦を恐れて気を遣う。
もちろん勇むが全てではなく、最高裁まで尖るだけの利点を勘定に入れたバランス感覚は必要。
マイケル
その昔、ニコンもキヤノンも技術が未熟な時代はライカを模倣したりツァイスの技術者を呼んで、技術を磨きました。しかし、そう言った期間は以外に短く、早くから自社規格のカメラやレンズのみの生産に切り替え、個々のブランドイメージを確立したのです。シグマもSD1など優秀なカメラを発売出来るようになったのですから、大手メーカーが拡販したカメラのマウント向けの商売をするので無く、自立したカメラ・レンズメーカーとしてドンドン大きくなってほしいです。
ケレラ
この裁判、気になってました。。。
今回この地裁の判決をハッキリ覆すだけの根拠、証拠を
ニコンが示せるならば高裁への上告は有りえるでしょう。
それってけっこうハードルはニコンにとっても低くないし、
時間と資金の浪費とを鑑みると賢い選択とはいえないかも。
地裁もだけど高裁も微妙な話になると和解に話を持っていきたがるし、
上告しても白黒ハッキリ決着を付けるのは無理かもしれませんね。
とにかく、シグマが好きな一個人としてはホッとしましたが。。。
華鳥風水
記事によれば、本来、特許として無効となるべき特許だと判断したようですね。
所謂、権利の濫用ということで、特許庁のチョンボと言う事になります。
非抵触が言えないので、必死で公知例を捜したのでしようが、進歩性の欠如は判断がスゴク難しいので、原告は間違いなく知財高裁に控訴すると思います。今後の行方を見守りたいと思います。
wahoo
http: //www.nikkei.com/article/DGXNASDG30059_Q3A130C1CR8000/
こちらの日経の記事によると2件のうち、もう1件のほうはまだ審理中なんですね
どちらにしろ本番は知財高裁での控訴審でしょうし、まだ時間がかかりそうです
23tiida
地裁は大胆な判断はできないでしょう。
上告すればどっちに転ぶかワカラナイ
ととべい
工業製品において、知的財産は第一に尊重すべきです。これは法に則って厳正に判断されるべきですが、新規性があるかないか、同じか否かなど、最終判断は人間ですので、難しいですね。
レンズマン
負けたらシグマ潰れかねないし、シグマのような優良サードパーティを失うのはニコンにとってもカメラ業界にとっても損失が大きい。
ののわ
どのメーカーにも限らず、侵害があればどんどん訴訟事はするべきです。
知的所有権を蔑ろにしてはなりません。
放置という形では後世への禍根になりますし、新たな進歩の為には避けては通れません。
ミック兄さん
外国相手ならいざ知らず日本国内どうしの特許紛争は辛いね。
SIGMA負けたら大変な事になってたやろうし勝てて良かったね。
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どの事務所に依頼しているのか知らないのですが、法務のかたなら
ご存知かもですが、法律事務所は玉石混淆で高いところは本当に高い。
技術者の皆さんが恐らく時給換算で実質千円ちょぃ〜数千円程度とすると
その10倍以上など、単純な判断はできませんが、契約内容によっては
途方も無い金額を「先生」に払うわけです。
もしSigmaが大敗したら、近隣国のメーカーが買収するかもという
心配もあります。
ところで裁判官や検事はやめて弁護士で稼ぐ、特許庁は弁理士に、
税務署は税理士に一見何も問題ないようにみえますが、業界はもたれ合い、
我々の知らないOB同士やらのコネクション等々、単純にいつも正義が勝つ
訳ではなく正義はいつも曖昧で担当者の思惑で負けることもある。。。
例えば検察と刑事裁判官の"関係"も我々の知らないものがあるものです。
> どのメーカーにも限らず、侵害があればどんどん訴訟事はするべきです。
知的所有権を蔑ろにしてはなりません。
知財に限らずですが、アメリカは訴訟が多く社会的損失が大きいですね。
医療費が異常に高い理由の1つですよね。
むー
特許というのは、特許出願が認められたから絶対的な権利を有するという性質のものではありません。出願された発明が新規性、進歩性等に欠如しているにもかかわらず誤って特許された場合などのために「特許無効審判」という制度も用意されていますし。
今回の件は、ニコンが強引すぎたような印象がありますが、どうなんでしょうね。
匿名
>ニコンユーザーが泣く羽目に
泣くほどのユーザーがいるならむしろ痛いのはシグマじゃないかと(タムロンとトキナーが笑うだけでしょう)。ニコンもそれをわかってて、水面下で落しどころを探ってるんじゃないですかね。
電子化で参入障壁が下がる中、光学系や機械制御のノウハウは日本のメーカーにとって貴重なアドバンテージなわけですから、そこについては強気な姿勢を見せないとむしろまずいのではないかと思っています。
MMM
シグマさんはこれで少しは安心なんでしょうが、ニコンが今後嫌な対応をしなきゃいいのですがね。
ROMでシグマレンズを非対応にしないことを祈るばかり。
キヤノンがROMでシグマレンズの対応を出来なくした時の様にね。
今はシグマがうまく対応出来る様にできたみたいだけど、ニコンさんはこのまま黙ってるとも思えないしな。
仲良くとまではいかなくてもお互いにいい製品を出し合ってカメラ業界を活性化してほしいな。足の引っぱり合いではなくてさ。
PPG
SIGMAのFoveon関係の特許とクロスパテントすればNIKONから高速な3層センサー機が出てうれしいかも。というのは冗談ですが、こういう状況なんで日本の会社同士で足の引っ張り合いはやめて前を見て進んでほしいですね。たしかに得するのは弁護士事務所ばかりなり。
たく
この裁判官がニコンユーザーじゃなくて良かったな〜SIGMAさん。
この金額の訴訟まで行くと最高裁レベルのものになりそうですね。キャノンならいざ知らず、SIGMAさんだと体力的に辛そうだな。頼もから、両者とも開発を遅らせないでおくれ。
きものま
手ぶれ補正は、来年や再来年あたりで各社の特許が切れ始めるし、
超音波モーターの特許も切れてきました。
国内カメラメーカーも、レンズメーカーとの差別化が大変そうです。
ガルカのぽこ
特許は出願から20年なので、この出願は1993年~ですから、
今年、権利切れします。
そういう時間的制約からも訴訟になってるのかなと私も思いました。
また、1993年に出願しているということは、
ニコンは1992年以前から手振れ補正の発明を開発していたと思われます。
キヤノンによれば、1995年にEF75-300mm F4-5.6ISUSMに一眼レフ用交換レンズとして世界で初めて手ブレ補正機構を搭載したとのこと。
当時は手振れ補正というのは一般的ではなく、
特許庁の審査官も実際にはイメージしにくいものだったのではないかと思われます。
書面と図面だけで判断するような。
特許請求項(特許が欲しい部分のこと)がとても曖昧で広範囲にも関わらず、
特許として認定されてしまっています。
見たこともないし、新規性進歩性も十分あって画期的だと判断されたのでしょう。
これが今回の訴訟を分かりにくくしている根本だと思います。
この最初の特許請求項を認めてしまうと、
結構なんでも侵害になっちゃうんだと思います。
AE1
>負けたらシグマ潰れかねないし、シグマのような優良サードパーティを失うのはニ コンにとってもカメラ業界にとっても損失が大きい。
ニコンはシグマが潰れればその分純正レンズの売上げが増えるから倒産してくれた方がありがたいのが本音。巨額の弁護士費用がかかるのは応訴したシグマも同じ。仮にニコンが勝てなくてもシグマを含めた各社に牽制球になれば訴えた意義がある。
nn
老舗カメラメーカーと大電気メーカーは、特許数が膨大で回避すると、設計ができないので基本的にクロスライセンスを結んでいます。
タムロンが回避できなかった特許に対しては、メーカーにライセンス料を支払っているのに、シグマが支払わないのはどうなんでしょうね。
ここは、中国ではなく日本ですし
それはともかく、今回の訴訟の件では6:4くらいでシグマが有利かなぁ…と思っています。
ののわ
特許を回避する為に新しい技術が生まれる。
訴訟は断じて脚の引っ張りあいじゃない。
SOI
>ガルカのぽこさん
手ぶれ補正を最初に組み込んだのは、ニコンのコンパクトカメラ、ニコンズーム700VRQDでした。1994年のことです。
80-400mmは2000年でしたので、ずいぶんとキャノンに差がつけられてしまったものでした。