ニコンAF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5Gは旧型から買い換える価値のあるレンズ

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Nikon 18-35mm f/3.5-4.5G ED AF-S Nikkor

  • 解像力は、特にDX機(D7000)で使用した場合は並外れてシャープで、周辺部にも全く問題はない。DX機では、どの焦点距離でも(回折の影響がでるF16までは)絞り値にかかわらず隅々まで極めてシャープだ。唯一の例外は35mmで、F11まで絞ると隅がごくわずかに甘くなる。F16以上に絞ると画面全域で甘くなる。
  • FX機(D800E)では隅が若干ソフトで、特に開放では甘い。絞ると隅の甘さは若干改善されるが、どのような条件でも隅々まで非常にシャープにはならない。ベストの結果は開放から1段絞ったところで得られる。F16では回折の影響が見られ、目一杯絞るとかなり甘くなる。
  • 色収差はとても低いレベルに維持されており素晴らしい。数字ではいくらか色収差が残っているが、サンプルでは色収差は目立たない。
  • 周辺光量落ちはDX機では問題ないが、FX機では18mm開放では顕著で1EV落ちる。18mmでは絞り値にかかわらずいくらか周辺光量落ちは残るが、その他の焦点距離ではF5.6以上に絞ると解消する。
  • 歪曲は18mmではDXで+0.75%、FXで+1.1%で、他のニコンの広角ズームほど良く補正されていない。望遠側にズームするにしたがって歪曲は減少するが、残念ながら35mmでもいくらかタル型の歪曲がある(DXで+0.2%、FXで+0.4%)。
  • AFはほとんど無音で、非常に速い。フォーカスリングを回すことで、いつでもマニュアルフォーカスが可能だ。フォーカシングで前玉は回転しない。
  • 鏡筒はプラスチック製のため非常に軽い(385g)。ズームリングの回転角は90度で、軽いので2本の指で回すことができる。ズームの自重落下は見られない。フォーカスリングの回転角はおおまかに言って100度で、最短と、無限遠をわずかに過ぎたところで回転が重くなる(ソフトストップ)。
  • 旧型の18-35mm f/3.5-4.5Dと比べると、旧型はDXでしかテストしたことがないが、DXでも新型がずっとシャープで、周辺光量落ちと色収差も良好で、旧型を楽々と打ち負かしている。
  • 16-35mm f/4Gと比べると、FXでは16-35mmがかなりシャープで、DXでは同等だ。
  • 14-24mm f/2.8G と比べると、14-24mmは全てのカテゴリで2000ドルの価格を正当化して余りあるほどだ。
  • このレンズはテストでしっかりとした性能を示しており、間違いなく旧型からの価値のあるアップグレードだ。競合するのはニコンの16-35mm f/4Gで、このレンズはF値一定で、広角側が広く、価格もそれほど高くない。

 

18-35mm f/3.5-4.5Gは、同じニコンの14-24mm f/2.8Gのようなズバ抜けた性能ではありませんが、ズーム全域で安定した性能で、コストパフォーマンスはなかなか良さそうです。このレンズは16-35mm f/4G よりも大幅に小型軽量なので、フルサイズ機で手軽に撮影したいユーザーには、こちらの方がより魅力的なレンズかもしれませんね。