キヤノンEOS Kiss X7は非常に小さいが操作性は良好で扱いやすい

techradarに、キヤノンEOS 100D (Kiss X7)のレビューが掲載されています。

Canon 100D review

  • 同レベルのエントリーレベルのカメラと比べると、X7は実に小さく、大まかに言ってパナソニックG5などと同程度だ。サイズが小さいにもかかわらず、ボタンのレイアウトはとても良好で、扱いにくさは感じない。グリップは厚みがあり、片手の撮影でも安心感がある。ボタンの大部分は親指で操作することができ、キヤノンの一眼レフを使ったことがあれば、すぐに慣れるだろう。
  • 画質はディテールが豊富で、色再現も鮮やかだが過度に鮮やかすぎることはなく素晴らしい。
  • オートホワイトバランスは、大部分の環境で良好だが、人工光下では若干暖色になる傾向がある。露出はまずまずだが、ハイコントラストな場面ではアンダーになる傾向がある。
  • AFはOVF使用時は素晴らしく、被写体に素早く容易に合焦するが、ライブビュー時はハイブリッドAFの搭載にもかかわらず格段に遅くなり、ほぼ瞬時にピントが合うE-PL5やG5のようなカメラには敵わない。
  • 液晶モニタは、視野角はまずまずだ。明るい太陽光下では若干ギラツキと反射が気になるが、大部分の状況では使い勝手は良好だ。タッチスクリーンの反応は抜群に良い。
  • 解像力テストは我々の基準であるシグマ50mm F1.4で行い、最高画質のJPEGでISO100で24(2400本)前後まで解像した。
  • DxOアナライザーによる測定では、JPEGのノイズ(S/N比)は、Kiss X6i やG5と同程度で、D3200よりは若干良い。α58との比較では、ISO400以上ではX7が若干劣っている。
  • RAWのノイズ(S/N)は、X7は全ての感度でα58よりも強く、ISO400以上ではG5とD3200よりも強い。ISO100を除くとKiss X6iよりはS/N比で劣っている。このことは、X7がX6iを除くライバルよりもRAWではよりクリーンな画質であることを示している。
  • JPEGのダイナミックレンジは、どの感度でもG5を上回っている。ISO100-800ではα58とD3200よりも弱いが、それ以上の感度では同等だ。Kiss X6i とは非常によく似た結果だ。
  • RAWのダイナミックレンジは、X7は全ての感度でG5をしのいでいる。Kiss X6i とはISO100では同程度だが、ISO400-1600、ISO6400-12800ではX7が優っている。α58との比較では低感度ではX7が弱いが、ISO800、1600、12800ではX7が優っている。D3200との比較では、D3200がISO800とISO6400以外の全ての感度でX7を上回っている。
  • X7は非常に小さな一眼レフスタイルのボディで、画質は素晴らしい。、これは離れ業だ。しかし、問題はボディが小さくても、レンズを付けると全体のシステムがそれほど小さくならないことだ。システムとしてはマイクロフォーサーズに大きさ・重さの点で及ばないが、既にキヤノンを使っている人が、追加する小型カメラを探しているなら、X7はよいサブカメラになるかもしれない。

 

X7はボディが大幅に小型化されたにもかかわらず、ホールディングや操作性は損なわれていないようで、EOSの上位モデルを使っているユーザーには、使い勝手のよいサブカメラになりそうです。

DxOアナライザーによる測定では、ノイズもダイナミックレンジもX6i とよく似た値なので、X7のセンサーは、像面位相差AF(ハイブリッドAF)が強化された以外は、あまり大きな変化はないようですが、techradarの計測では(特にRAWでは)ノイズもダイナミックレンジもとても良好な結果が出ているようです。