Panasonic Lumix G Vario 14-140mm f/3.5-5.6 ASPH/ POWER O.I.S. Lens (H-FS14140E-K)
- フォーカシングはインナーフォーカスで前玉は回転しない。絞り羽根は7枚で円形に近い絞りを採用している。フォーカスリングはプラスチック製で、止まることなくいくらでも回転する。GF6ではAF後のマニュアルフォーカス(フルタイムマニュアルフォーカス)はできなかった。
- ズームリングはスムーズに回転し、広角端から望遠端まではの回転角は約1/4回転(90度)だ。
- 新型は旧型よりも顕著に軽くなっているので、テストに使用したGF6によくマッチする。
- ディテールは許容範囲で、色再現は自然だ。解像力は期待したほどではないが、面白いことに周辺部の甘さは旧型よりも改善している。解像力が最も高いのは35mmでF4.5からF7.1に絞ったときで、望遠側になると解像力は徐々に低下し、100mmでは顕著に解像力が低下する。F11に絞ると回折の影響で解像力は急激に低下する。
- 倍率色収差は「無視して良い値」と「低い値」の間の範囲で、広角側のほうが望遠側よりも目立つ。
- 歪曲は広角端でわずかなタル型が見られるのみで、概ね小さい。
- 周辺光量落ちも気にならないが、自動補正なしでは広角端で周辺光量落ちが目に付くかもしれない。
- 逆光耐性は概ね良好でフレアは比較的少ない。ゴーストは広角側でレンズを太陽に向けると容易に現れる。しかし、フードは非常に効果的で、コントラストや彩度の低下を抑えてくれる。また、望遠側のゴーストも避けることができる。
- ボケは広角側では大きなボケを得るのは難しいが、望遠側では二線ボケの傾向の無い魅力的なボケが得られる。
- 大部分の状況をカバーするオールインワンのレンズを求めている全ての人に適したレンズだ。軽量(おおまかに言って旧型よりも200グラム軽い)なので、旅行用レンズによい選択で、その上、改善された手ブレ補正によって、暗い場所でも高確率でシャープな写真が撮れる。性能の面では、画質にうるさい本格的な写真家よりもスナップシューターに適している。このレンズは、静かで汎用性に富むレンズを求めている全ての人によい選択肢だ。
総合評価は8.5点で旧型と同点ですが、画質の評価は8.5点から8.3点に低下しており、一方で使い勝手の評価は8.5点から8.8点に向上しています。
画質の評価は若干下がっていますが、旧型と比べてレンズが明るくなった上で大幅に小型・軽量化されているので、便利ズームとしての魅力はかなりアップしているという印象です。
匿名
小型軽量の高倍率…もっともm4/3らしいレンズがやっと登場で、描写が凡庸でも欲しくなります。
これに対しタムロンがどういう切り口で対抗してくるかなかなか興味深いです。
あっさり降参してやめちゃったりしたら寂しいですけど。
その熊、凶暴につき
あー、やっぱり画質は(若干)落ちてるんですね。
G6のレンズキットでは、このレンズが異様に安く買える事になるので、
G6レンズキットを買って本体を売りレンズを安く手に入れる
事を考えてましたが、いったん頭を冷やします(笑)。
でも不思議なのは、GH3のレンズキットの方で、
このレンズの旧型にあたる14-140のキットはあまり値下がりせず、
12-35のキットが、先週10%以上値下げされたんですよね。一斉に。
GH3の特性を考えれば、旧14-14と0のキットを売り切り、
こっちの新14-140に置き換えるって事ならわかるんですが、
実際は12-35キットの方しか安くなっていない。
量販店の価格が一斉に落ちたので、メーカーの卸値が下がったんだと
思いますが、いろいろ想像できて面白いです。
ろい
photoreviewの元記事を読みましたが、造りや画質でⅠ型より劣るのに総合点で同じとはちょっと解せません。
が、14-140mmⅠ型は大きく重かったので手軽に持ち出すにはとても良いレンズに仕上がったようですね。
軽く明るくり、さらに画質の改善もあるかと期待していたので、その点については残念です。14-42mmⅡと45-150mmに引き続き梅レンズの廉価・コンパクト化改修の第三弾のようですね。
画質が落ちてリプレースというのはちょっと残念ですが、μ4/3の特長を出せる良いレンズだと思います。Ⅰ型を持っていますがⅡ型も買ってしまいそうです。
現実的にはDMC-G6とのキットレンズでの購入が最有力ですが、14-42mmⅡのようにキットレンズと販売レンズでの仕様差があるのかどうかも微妙に気になります。
HY
旧型よりもやはり画質が落ちるんですね。小さくなったのは評価できますが画質も大事!
私は、やっぱりタムロンに期待します。わずかに大きくても150ミリですし、画質と価格でタムロンに傾いています。
Matchan
予想してたとおり、若干画質が初代より劣ってしまうようですね。でも軽量化をここまでしてきたのはすごいし、何より旅行には最低これ一本で気軽に済んでしまえるのはさすがMFTだと思いますよ。それにしても、タムロンの方も楽しみになってきましたね。あちらはフィルター径52mmだったような気がするのと、10mmテレ端が長いのは大きいアドバンテージですしね。
名無しさん
マイクロフォーサーズでは動画もかなり撮るので撮影中の露出変化がなめらかな旧14-140の無断階絞りがとても気に入っているのですが、新型もマイクロステップ駆動による連続無段階絞り動作に対応しているのでしょうか?
小型軽量化だけでなくF値が明るく、最短撮影距離も短くなっているので僅かな画質低下のみであれば乗り換えたいのですが、新型の無断階絞りに関してどこにも記載がないので気になっています。
動画時のスコアを計測するようなレンズ比較サイトは出てこないんですかね。
肉離れ
大幅な小型化を実現したわけですから、光学系は頑張った方ではないかと思います
便利ズームなので、持ち運びもより便利な方が魅力的ですしね
しかし、ユーザーとしては光学系にこだわった高級レンズの登場も待ち望んでしまいます
kassy
手振れ補正機構がPOWER O.I.Sに変わった効果が気になりますね。
手持ち撮影時のブレ補正が問題の解像力低下をカバーしてくれるなら良いのですが…
タムロンにも期待!
zikuuo
このレンズの存在意義は、軽量化もさることながら、一番は動画時の意図しない露出変化やピンぼけの防止など、ではないかと。
lionskings
初めてコメントさせていただきます。
•ディテールは許容範囲で、色再現は自然だ。解像力は期待したほどではないが、面白いことに周辺部の甘さは旧型よりも改善している。解像力が最も高いのは35mmでF4.5からF7.1に絞ったときで、望遠側になると解像力は徐々に低下し、100mmでは顕著に解像力が低下する。F11に絞ると回折の影響で解像力は急激に低下する。
と記されていますが、レビュー中の解像度のグラフを、旧型に関するレビュー中の解像度のグラフと比べると、この新型の方が遥かに良いように見えます。
レビューでの判断基準に大きな変化があったのかなと思ってしまいました。
なお、倍率収差に関しては、旧型のほうが少し良いように見えます。
管理人
>lionskingsさん
詳細はよく分かりませんが、テスト機が新型のレビューがGF6、旧型のレビューがGH1で画素数が異なるので、解像力を判定する基準が異なっているのかもしれません。