Samyang T-S 24mm F3.5 ED AS UMCは低価格だが光学性能は優秀

ePHOTOzineに、Samyangのティルト・シフトレンズT-S 24mm F3.5 ED AS UMC のレビューが掲載されています。

Samyang T-S 24mm f/3.5 ED AS UMC Lens Review

  • 低価格な製品なので鏡筒の造りは良くないと予想しているかもしれないが、そのようなことはない。鏡筒はハイクオリティなプラスチックと金属を組み合わせたザラつきのある仕上げで、とてもしっかりとした感触だ。重さは680グラムだが、D700との組み合わせではそれほど重くはない。
  • フォーカスリングは重さが均一でスムーズに回転するので、フォーカシングは快適だ。ティルト・シフト機構もスムーズに動く。シフトは最大12mm、ティルトは最大8.5度で、大きな範囲で調整することができる。
  • 解像力は、中央は絞り開放から素晴らしい値(excellent)で、35mmフレームエリアの隅でも中央からそれほど劣っていない。絞るとF4からF11の間で中央は際立った解像力(outstanding)で、隅も素晴らしい値(excellent)になる。
  • レンズを最大にシフトすると、解像力は中央から最も遠い位置(イメージサークルの端の部分)で、開放ではとても良い値(very good)で、絞るとF5.6からF11の間では素晴らしい値(excellent)になる。
  • 色収差はレンズが中央にある場合(シフトしていない場合)は、かろうじて計測できる大きさで、問題はないはずだ。レンズを最大にシフトすると、色収差は開放とF16で1ピクセルを超えるが、F5.6では許容範囲内のレベルまで改善する。
  • 周辺光量落ちは、レンズが中央にある場合(シフトしていない場合)は、開放で1.23EVで、F8以上に絞れば解消する。
  • 歪曲は2.53%のタル型で、これは穏やかな値だが、とは言え、この種のレンズではもっと小さな歪曲を期待するのは無理もないことだ。
  • コントラストは良好で、逆光でも良好だが、メーカー純正のレンズ群ほどコントラストに富んではいない。強い光源があると、フレアが発生する恐れがあるので、このような状況では注意したほうがいい。
  • このレンズは安価にはほど遠いが、ニコン・キヤノンの純正品よりも500ポンド以上安価で、多くの人がティルト・シフト機能に手が届くようになるだろう。価格は低く抑えられているが、光学性能は優秀で、造りと使い勝手も素晴らしい。
  • 良い点: 価格はがんばっている、素晴らしい光学性能、しっかりとした造り、ティルト・シフト機構が良好でしっかりとしている。
  • 悪い点: イメージサークル周辺部の色収差が若干大きい、厳しい条件ではフレアが出やすい。

 

解像力は開放から周辺部まで高い値で、目一杯シフトした状態でも十分な値を維持しているようです。サンプルでは解像感が高く切れ味は良さそうですが、逆光で青や虹色のかなり強いゴーストが出るのが少し気になるところです。