- テストはいつものように、セットを200ルクスで照明し、マニュアルモードでISO100、1/4秒、F5.6に設定し、シャッタースピードとISO感度を変更した。レンズは12-42mm F3.5-5.6を使用した。サンプルは原寸大で表示でき、そしてRAWファイルをダウンロードすることができる。
- 等倍で見て、ISO400まではノイズは見られず、ISO800では暗部にかすかにまだら状のノイズの兆候がある。ノイズの粒子が見え始めるのはISO1600で、ISO3200ではノイズがより目につくようになるが、この感度は十分実用になる。
- ISO6400ではノイズの粒子が粗くなり、ノイズリダクションが強くなるが、ディテールは比較的保たれている。これ以上の感度では当然ながら画質は低下するが、ISO12800ではそれでもなお素晴らしい結果だ。細部のディテールは確かに失われるが、全体の画質はまだシャキっとしている。ISO25600は緊急用で、ダイナミックレンジは激しく低下し、階調も失われる。
- 全体に、パナソニックの新型16MPセンサーは、ノイズに関しておよそ1EV改善している。
- E-P5との比較では低感度では同程度だ。ISO3200まで感度を上げるとごくわずかにオリンパスがリードしており、感度を上げるに従ってその差は広がる。
- X-Pro1との比較では、X-Pro1はISO3200-6400でもノイズがわずかで、ずっと有利だ。
これまでのパナソニックのセンサーは、高感度性能に関しては12MP時代からそれほど大きな改善はありませんでしたが、GX7の新型16MPセンサーでは明らかに改善されているようです。パナソニックはGX7のプレスリリースで、センサーの製造工程に最先端の微細化プロセスを導入したことをアナウンスしていましたが、その効果が現れているようですね。
kassy
ライティングが機種ごとに違うのはテストとしてちょっと…
しかしなかなかの結果ですね。
センサーはソニーでは無いのでしょうか?
もし自前のセンサーならその姿勢を評価したいところです。
ろい
GX7はかなり期待できるようですね。
センサーもすばらしいようですし、コンパクトにEVFが内蔵されており、手振れ補正付きで歴史に名を残す一品になりそうです。
にゃんこパパ
X-Pro1の画像だけ影が薄いのは何故なのでしょうか?
hiro
Xpro1には敵わないですか・・・
少し期待してましたので残念です。
とはいえ、開放から使えるレンズの良さは業界でもトップクラス。
そのアドバンテージを生かせば、この機種はかなり魅力的です。
しかし、Xpro1を持っている身としては、Xトランスを超えない
限りこちらもと言うわけにはいきません。もっとも、超えるころ
にはXトランスもさらに上に行っているでしょうが。
popo
APS-CのX-Pro1は、とりあえず置いといて、
E-P5との比較ですが、どうしてGX7は、ワイド端の14mmで
撮影しているのでしょうか?(E-P5は、26mm)
レンズを揃えろとは言いませんが、
焦点距離は、合わせるべきでしょう。kassyさんがご指摘
されてる通り、ライティングも違います。
ということで他機種との比較せずとして、感度別での画質変化を
見ると、確かに従来のパナ機よりも改善されてますね。
マイクロフォーサーズとしては大健闘ではないでしょうか。
ダイナミックレンジも悪くなさそうですね。
RGVΓ
「A6」の文字の解像がGX7とEP5のISO3200とXPRO1のISO6400が同等に見えますのでXPRO1は流石にプロ(使用)機の面目躍如ですね。NEXとの比較も見たかったですがパナ機がオリ機にセンサーの面で追い付いたことがこれで分かりますね。
penpen
やっぱりm4/3では高感度は1600までですかね。
APS-CとFFではそんなに差がないのに、
m4/3とAPS-Cでは大きな差があると思います。
というよりX-Pro1が凄いのでしょうか?
NEMUI
どうして高感度ばかりを話題にするのでしょうか。
私だったら3200まで使えればそれで良いと思います。
それ以上の高感度は特別な場面でしか使わないでしょう。
それであちらが上、こちらが下と決めつけるのはどうなんだろうか。
プロ画質とは高感度さえ良ければ良いのかと思ってしまいます。
私はG5とC3を使っていますが、常用域では殆ど差は無いとして
使っています。あとはカメラとしての使いやすさだと思います。
とは言え、それまでのフォーサーズの高感度耐性の低さには
閉口していましたけどね。1600ですら使うのをためらっていました。
それから見れば今のマイクロフォーサーズは十分です。
ドナドナ計画中
はい、X-Series が凄いんです (笑)
penpen
>NEMUI
この記事の主題は「高感度ノイズ」です。
なので、高感度ばかり話題にします。
全体的な話は、別でやるのが適当かと。
アノニマ
こちらのテストでもISO6400までは、私個人の評価としては許容範囲ですね。現在使用しているDMC-GH2の許容範囲が、個人的にはISO3200までなので、1段分の余裕は嬉しいです。
2CF2E
まぁ、あのドカベンと比較されてもシンドイですよね(笑)
DxOマークの話にはなりますが、すでにキヤノンのAPS-Cはスコア上は4/3センサに負けています。キヤノンのAPS-Cは小さい方でしたけど、それを差し引いてもX-TRANSテクノロジが凄いのでしょう。
とはいえ、僅かに一段。レンズ性能を併せれば、決してGX7が全く訴求力の無いプロダクトとは言えないと思います。システムとしての性能を高める為のセンサへのシワ寄せ、それを実用上問題ないレベルまで改善した。パナソニックの信念ここに結実、です。
センサの話とはずれますが、その昔、GX7試作品はX-pro1といい勝負なデカさだったとか。
hiro
暗所で撮る場合、高感度耐性の高い機種は有難いです。
コンサートや水族館、夜間撮影などしない人は別として
高感度が使えるということは大変重要です。
明るいところでの撮影しかしない人は新機種の必要はないかも
しれませんが・・・
とっくり
Imaging Resourceでも既に比較可能になっていますね。
http://www.imaging-resource.com/IMCOMP/COMPS01.HTM
E-P5とGX7の差はエンジンの絵作りの違いで、どちらが明確に上、というのは難しい気がします。
GX7はかなり輪郭を強調した感があり、文字や等高線などのコントラストの高い部分の精細感は素晴らしいですが、独特の粒状感があるのと、なだらかな階調の部分の質感に乏しいように見えます。
X-Pro1との差ですが、X-Pro1のサンプルは同じ絞り値でSSが半分程度になっており、実行感度がかなり低いと思われます。(Imagig ResourceでもFOCUS NUMERIQUEでも同じ傾向なので、ライティングだけの問題でもないでしょう。)
APS-Cトップクラス(NEX-5NやX-Trans機)との実際の差は1段弱程度ではないでしょうか。
カメ吉
GX7は、まだベーター機ではないでしょうか?
画像のプロパティでバージョンが0.3になっています。
E-P5とX-Pro1の画像のプロパティのバージョンは1.0です。
完全に不平等な比較のように思えます。
radiognome
高感度が多少不利でも、小さくても明るいレンズがあるから、結局実用面での差はないと思う。
フニャフニャ
本音を言えば、高感度特性はあればあるだけよいと思っている。
たぶん、みんなも本音はおんなじなんじゃないかな。
もっというと、低感度の画質を犠牲にしても、本音は解像度と高感度特性しか気にしていないと思う。
なので、多少、かなり濁ろうが、再現に難があっても、カラーフィルターは極限まで透過を高めるべきだと思うし、バレないギリギリのNRらしき処理は施すべきだと思う。
立体スキャナとはみていない写真ファンは、本当に少ない。
Matchan
高感度はほどほどに、ダイナミックレンジ拡大の方向にも期待です。高感度対策は、明るいレンズの登場などで何とか対策できますが、ダイナミックレンジは状況によってはどうしようもないので…
rik
>とっくりさん
X-Pro1と同じセンサー・同じエンジンのX-E1を使っていますが、仰るように実効感度が低いです。
(パナ機も持ってますが、LX7より2/3段、GX1より1段低い感じです)
DMC-L1、LC1の後継が出なかったのでX-E1に浮気してしまったのですが、絞りリングがないのを我慢できればGX7に戻ってみるのもアリかな、と、最近真剣に悩んでます。
hiro
連投失礼。
私の場合もやはりマイクロの方が良いのでは思ったくちですが
最近比較テストを個人的にしてトランス受光素子の素晴らしさ
に、マイクロには戻れないと心底思いました。特に高感度域でのポートレー
トの肌の質感描写、きめの細かさ、空気感どれをとってもマイ
クロには追いつけない感があります。
マイクロフォーサーズもオリの45㎜など素晴らしいレンズ
は少なくないのですが、しかし、画質の点で負けているのが現
実です。仮にシステムを変えるとしたらフルサイズ。しかしフ
ルサイズも大きすぎるし、バランスの点でマイクロも悪くない
のですが厳密な画質と言う点では、個人的には、もう駄目ですね。
rik
>タスクさん
DMC-L1使ってらしたんですね。私もL1&L10使ってました。
低感度で撮った時の画像の透明感や色乗りが素敵ですし(特にフィルムモードネイチャー」の時)、高感度ノイズも銀塩風で悪くないですよね。(個人的には1600は許容範囲外でしたが)
ただ、熱ノイズが乗るのと、暗所でAFが合わないのとで手放してしまいました。
clou
「GX7の高感度ノイズが従来より1EV改善している」のは結構なことですが、私のミラーレス用途は散歩撮影なので、出来る限り低感度で粘りたく、「E-P5との比較では低感度では同程度」とのことに安堵している。
それより、出来る限り低感度で粘るために、手ぶれ補正ボディの効きが気になる。
オリンパスのE-P1程度の効きは確保されているのかどうか?
(ぶっちゃけ、GX1にE-P1程度の手ぶれ補正機能があったら、それで充分なんだ。)
えい
DxOMarkでGX7のスコアが発表されました。
http://www.dxomark.com/Cameras/Camera-Sensor-Database/Panasonic/Lumix-DMC-GX7
Overall Scoreが70と、GH3センサーに匹敵する評価です。