・Sony Alpha A7R ILCE-7R Full Review
- EVFは非常にクリアでシャキっとした表示で、素晴らしいクオリティだ。
- メニューシステムはNEXよりもαにずっと似ており、これはNEXのメニューシステム(我々は好みではなかったが)の終焉を意味するのかもしれない。
- ホールディングは小さなレンズ装着時には良好に感じるが、大きなレンズ装着時には極めてフロントヘビーで、両手で持つことを強く推奨する。Aマウント用のアダプターの使用を計画しているのなら、オプションのバッテリーグリップを付けるとバランスがよくなる。
- 連写は速度優先モードでは4コマ/秒で、JPEGでもRAWでも16枚でスローダウンした(Sandisk Extreme 80MB/s UHS-I SDHCカード使用時)。AFとシャッターレスポンスはα7よりも遅く、これはα7Rが、子供や動く被写体の撮影に理想的ではないことを意味している。
- サンプル画像では、色再現とディテールは見事で露出は信頼できる。彩度やシャープネス、コントラストは、カスタマイズできるが、デフォルトの設定で満足のいく結果が得られる。
- (テストに使用した)ツァイス55mm F1.8は、ディテールがとても良好だ。このレンズは逆光に非常に強い。自動歪曲補正はデフォルトでONになっているがOFFにすることもでき、OFFでも歪曲はわずかだ。最短撮影距離は50cmで、近接撮影にはあまり向かない。
- 高感度は素晴らしい性能で、ISO12800とそれ以上の感度では若干の彩度の低下があるが、ISO12800までは実用的だ。ディテールは、デフォルトの設定ではISO6400とISO12800から失われ始めるが、ノイズリダクションを弱くすると、ディテールが増す。サンプルで見て取れるように、(ISO12800では)デフォルト(ノーマル)の設定ではノイズリダクションはかなり強く、最大限のディテールを維持するには、ノイズリダクションをLowにすることを勧める。
- オートホワイトバランスは、白熱灯では良好で、プリセットもとても良く似た結果が得られる。蛍光灯でもオートホワイトバランスは同様に良好だ。蛍光灯のプリセットは若干色が異なり、ベストの結果を得られる。
- オートDRO(Dレンジオプティマイザー)は、不自然にならずにとても良い画質だ。パノラマスイープモードは、ディテールが豊富で、かなり高解像度の良好な結果が得られる。
- α7Rの価格はボディのみで1699ポンドで、これは36MPのフルサイズカメラとしては、コストパフォーマンスは非常に高い。
- 画質は非常に良好だが、ベストを結果を得るにはハイクオリティなレンズと優れたテクニックが必要だ。FE55mm F1.8を使って1/100秒や1/125秒で撮影した多くの写真がブレており、これは、シャッターメカニズムと手ブレ補正の欠如によるものかもしれない。三脚使用時はこの問題に苦しむことはなく、注意深く撮影すれば、このシャッタースピードで手持ちでシャープな画像を得ることも可能だった。余分な解像度が不要なら、24MPセンサーのα7が良い選択だ。
- α7Rは、高解像度のローパスレス36MPセンサーによって素晴らしい画質が得られるカメラだ。今のところEマウントのフルサイズ用レンズは限られているが、システムが拡充されれば、α7Rは更に説得力を増すはずだ。
- 良い点: 極めて軽量コンパクト、36MPセンサー、印象的な高感度性能、クリーンHDMI出力ができるフルHD動画、マイク・ヘッドホン端子、Wi-Fi内蔵・NFC接続、防塵防滴、高解像度EVF、コストパフォーマンス。
- 悪い点: USB充電が遅くバッテリーチャージャーが同梱されない、フルサイズのEマウントレンズが限られている、55mmレンズの開放での周辺光量落ち、AFが遅い、フラッシュが付いていない、バッテリーライフが短い。
α7Rは、画質に関してはどこのレビューでも非常に高い評価ですね。この大きさのボディで、これだけの画質が得られるのはとても魅力的で、レンズが揃ってくれば、システムを軽量化したい風景中心のユーザーにはとても有力な選択肢になるかもしれませんね。
HHP8
充実したレポートだけど、モアレに触れてませんね。Yシャツ生地や遠景のビルの窓枠等、遭遇しないはずないと思いますが。
TAKE
α7Rは、画質評価が高くシステムを軽くまとめたいので魅力です。
良い点ほかの情報に感謝です。
風景中心のため画質優先でAFの遅さは気になりません。
しかしシャッター音がやや高いように思います。このシャッター機構は、他機とは違うのでしょうか。
また、周辺光量落ちは、レンズかボディ(センサーサイズとマウント口径の余裕)のどちらに起因していますか?
iso6400
評価は納得できますが、人物や風景の作例が・・・
実際はもっといいと思います。
おじさん
ノイズ発生の有無、解像感だけが画質の全てではないので、人肌発色にもチカラを入れてもらえるとファンは増えると思います。
ポチ
個人的には好きなデザインではありませんが、
安くて、軽くて、画質が素晴らしいとなれば
ニコンやキャノンもうかうかしていられませんね
RGVΓ
1/100や1/125のSSで手振れするのであればFEツァイス単焦点レンズにもOSSを付けた方が良いのでしょうね。APS―C用Eマウントの35mmと50mmのソニー単焦点レンズにはちゃんとOSSが付いてますからね。
キツツキ
「大きなレンズ装着時には極めてフロントヘビーで、両手で持つことを強く推奨する。」
フロントヘビーでなくとも左手で支え、右手で軽く羽のようにシャッターを押すのが基本と思うのだが。
たぶん一眼レフではなく、コンパクトデジカメの延長として扱っているからそのような記述になるのでしょうね。
sodai
フルサイズを小型・軽量でお求め安く。。
というコンセプトには賛成できます。
ただし、APSミラーレスが高画質化している昨今、
ちょうど良いシステムサイズと画素数と言う議論
が必要かも知れません。
特にレンズサイズはどうしようもありません。
デジカメも行きつくところに到達した感が否めませんね。
緑緑
システム全体で見たらツアイス商法がある分割高なんですよね。
フジみたいにシステム全体のコスパが良くないと
ヤマザキ
クリーン出力は内部コーデックと大差ないのに評価されてるのが疑問。写真の人が多いから誰も突っ込まないんだろうけど。
動画は相変わらずな画質。
PPG
細かく言えばいろいろありますが、この大きさでこれだけの絵というだけで満足度は高いですね。ただしつこいようですが、シャッターユニットとメニューを含む操作性は絶対に改善の余地があります。あとボディ内手ぶれ補正はこの大きさでは恐らく難しいとわかっていても欲しかった機能ですね、今更ながら。
ponpoko
>これはNEXのメニューシステム(我々は好みではなかったが)の終焉を意味するのかもしれない。
となっていますが、NEX風のメニューにも切り替えができるようになってるので今後登場するA/Eマウント機はこの統一されたメニュー画面を持ち、本体の性格に合わせてデフォルトの画面をどちらにするかを選択してくるのではないかと思います。
そして自由に選択することもできる。自由度が高くなっていいことだと思います。NEXに慣れている人がα7に乗り換える場合も違和感が少なくて済みますからね。慣れというのは重要です。
メニューの構成も相変わらずですがタブで項目移動できるようになったりと進化はしているようですね。
レンズマニア
小さいレンズを着けてライブビューでローアングルで撮ってる姿なんて
フルサイズの一眼で撮ってるように見えないくらい
やわらかな雰囲気が漂ってますよ。
ニナミカ風にα7+planar 60mm F2.8付けたら
なんだろうこのマニア、、な雰囲気が漂います。
TXS
レビューでは触れられていないですが、RX10を含めると
ディテールリプロダクションの効果が大きい気がします
DRCの生みの親・近藤哲二郎の哲学が
やっとデジタルカメラにも波及してきたのかな・・・?
すー
α7Rかもしれませんが、α7のコストパフォーマンスは圧倒的ですよね。(←本文中の「余分な解像度が不要なら、24MPセンサーのα7が良い選択だ」は、まさに私のことですね)。
ということでα7を買おうと思い資金も用意したのですが、やはりボディ内手振れ補正が恋しくなったため躊躇してしまいました。。。
α7・α7Rの形状ではボディ内手振れ補正を組みこめないのであれば、海外で発売されているα3000の形状でかまわないので、ボディ内手振れ補正内臓のフルサイズEマウントのカメラを発売していただきたいものです。α9に期待です!!
そにん
造りの粗雑さやUIの不出来さ考えると、安いなりのカメラなんだよね。
今までのフルサイズ一眼レフと構造が違うから一概にこれが本当に安いカメラなのかよく分からない。
ペンタックスがK-01と言うのをだしてたが、あれはKマウントつかってるし、基本的にミラーボックスとプリズム、OVF取った感じだからその分明らかに安く出来たと思う(デザイン料が高く付いたかも)。しかもローパスレスだったから写りも良かったし。
今後他社からフルサイズミラーレス一眼がでて初めて真のコストパフォーマンスが問われると思う。
でもm4/3のOM-Dはなぜあれほど高いのかは疑問...。
NikoNiko
メインはD800EとD600だが、α7のEVF応答やシャッター
の味付けなどが良くなれば継ぎ足し候補。
街中軽快用にEVFの比較でOMD-EM1を単純購入してしまったので
次のα7(R)に期待度大です。
車に例えで高級車より、乗ってハンドリングして気持ち良い(カメラ)になってほしい。
はやはやた
手持ち撮影は難しいのではなかろうか。
SONYのαカフェの写真もブレてるのが多いような。
腕がないならα7で手堅くいくべきか。
LOVE ROKKOR'N ROLL
レビューのレンズですが、前玉側に絞り羽根がにょきにょきはみ出しています。手持ちのレンズではこのようには見えませんでした。今時のレンズではこれが普通なのでしょうか?
う
軽量・コンパクトさが身上でもあるミラーレスが、三脚で構えないとまともに撮影出来ないとは、どうも本末転倒な気が。
α7Rは店頭で何度か触れましたが、構えにくいというよりシャッターボタンが押しにくく、押した瞬間にブレるケースがありそう。
どんなカメラでもシャッターを押す際のブレは注意ですが、α7Rは特に注意が必要な気がします。
もちろん、手ぶれ補正機能の搭載も欲しいところでしょうが。
EVFについては散々書いたので本日は省略で。
望遠野郎
そにんさん、OM-D E-M1は現在オリンパスの最上位機種でまだまだ新しいモデルですし、PENではオプションのEVFが端から付いててボディ自体もE-M5から更にグリップやボタン類が付いてますから高価なのは仕方ないのでは?
ダガヤ
LOVE ROKKOR'N ROLLさん
> レビューのレンズですが、前玉側に絞り羽根がにょきにょきはみ出しています。
前に出ているか、後ろに出ているかの違いだけじゃないでしょうか。
私の持っているレンズの大半は、後ろ(センサ側)から覗くとにょきにょきはみ出しています。
IMANI
α7/α7Rのシャッター音が大きいのは
あのコンパクトサイズに1/8000秒のシャッターを搭載している事が影響しているような気がします。
ニコンをもってしてもDfのサイズに1/8000秒のシャッターを搭載するのは無理だった とのコメントがありましたから。
れんじ
とりあえず『あのサイズでここまでの画質が得られること』が証明されたと捉えていいのではないでしょうか。細かい味付けはこれからしていくはずですし。素直に末恐ろしい存在だと思います。といったものの、私はデザイン何とかしてくれなければ買いません。
fn
田中希美男氏のブログで、EVFが(OM-D E-M1と比較して)不評だったので、評価されていることが意外です。
それほどE-M1のEVFが優秀ということなのでしょうか。
枝豆ビール
はやはやたさん、それはそのサイトにα7Rの上手な使用者がいないからではないでしょうか?
良い作例はα7のほうが多いですが、仮に同じ使用者がα7Rからα7を追加してもやはり写真は変わらないという。どちらも素晴らしいカメラです。
山ほどあるオールドレンズ
オールドレンズ所有者にとって、このカメラ(7,7R)は最高のカメラだ。値段が倍でも間違いなく購入した。
ソ2
小さくて軽い=手ブレしやすいとなれば皮肉な結果ですよね。実際あそこまでコンパクトにしなくても手ブレ補正搭載したら良かったのにと思ったんですが、それではあの価格では出せなかったでしょうし。
Deckham
やはりD800Eと同様に36Mにローパスレスとなると相当の技術が必要そうですね。もしくは、三脚必須かぁ。。
ま、小型化された意味がそこにあるのかもしれませんね。
EVFは進化途中のものですから、どんどん良くなっていくでしょう。最終的に描写能力がOVFに追いつけるとは思いませんが、他にメリットもありますからね。。。
そうなると、EVF部分を交換可能にできないものかと考えます。PENのような外付けではなく、内臓組込み型とでもいいますか。。。。
無理かなぁ。。。
JY
iso6400さんに同意。
作例は、特に人肌は残念ですよね。
もっといいはず。
人肌とか、これ使い始めてから(ずっと満足して使ってた)5DMarkIIではキツいなーと思い始めました。ストロボシステムとかまだまだなので、完全移行はできませんが。
元Gユーザー
手振れはあのグリップサイズとシャッターボタンの位置と角度とふにゃっと感の影響が大きいかと思います
大きくしきれず小さくしきれずな微妙なサイズのグリップに微妙な角度に指を曲げて真上から押し、押せたかも不安になるぐんにゃりボタンで不必要に押し込む事も増えそう
手のサイズもありますが、NEX7の方が使用感は優れていると感じました
UIやボディの質感はGOODです
なので自分はα7000出てから決めようかと思ってます
d2
戦時急造の大量生産兵器的な製品ですよね。
多少の問題はあっても、価格、量、(手)軽さで奇襲をかける。成功してると思いますし、細かな点は追々修正されて行くのでしょう。
ソニーはいわゆるフルサイズNEXは昔から作れたけど、投入しなかったのではと考えています(処理チップの性能もあるのでしょうけど)。根本的にこのサイズでは、大口径レンズを付けたときの堅牢性とアンバランスさはどうしようもないですから、NEXの形状だけでは行き詰る。
昨年秋に方針変更して、ミラーレスにαを名乗らせた事から、Aマウントに代わる一眼ライクな頑強で高性能な本体も想定されてるんでしょうね。
αxi
fnさん
いくらプロの意見とはいえども、量販店などで触れるカメラなのですから、自分で確認してみてはどうでしょうか。
自分は、少なくともE-M1がα7/7Rを圧倒しているとは思いませんでしたけどね。
むしろE-M1はE-M5の時よりも像の遅延が大きくなっている気がして、すごく残念な気持ちになりました。
ponpoko
テクニカルライター的なカメラマンの中にはお仕事をくれるメーカーを良く書く事が多いから、出来るだけ多くの意見と、やはり自分の目で確認するべきです。
オリンパスのEVFはかなりいいですが、EVFは入力される画像の質にも見え味が左右される気がしますね。
枝豆ビール
オールドレンズでもEFレンズでもニッコールレンズでも
このボディを手にしてレンズ補正機能を
ダウンロードすればいいんだから
純正レンズは全く必要ない人でも使える
ちょっと性質の違うカメラだと思いました。
アダプターは必要ですね。
タコ〜ル
d2さんの書き込み(戦時急造の大量生産兵器的な製品ですよね。多少の問題はあっても、価格、量、(手)軽さで奇襲をかける)に賛同致します。大東亜戦争中、芸術品のようなゼロ戦に対し、米国はバリなども残ったままの、モジュールを組み合わせれば大量生産できる飛行機を開発したと聞きます。美しくても戦略で負けていたら敗北する。
α7シリーズはボディラインなどがまさにそうですね。ソニーは1号機は直線的でやや野暮ったいデザインで出してきて、2号機以降に洗練されてくることが多いような気がします。AppleのiPodなんかも同じかもしれません(FireWire400の差込口が露出していたのを覚えています)。いずれにしても、これまでC、N社の後塵を拝してきただけに、ミラーレスではトップの地位を築いで欲しいです。