・Olympus M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm f/2.8 - Review / Test Report
- 382グラムの重さはGX1には重すぎるように感じるが、E-M1ユーザーには問題は少ないだろう。鏡筒のクオリティは素晴らしく、操作系は999ユーロの価格のレンズとして適切な感触だ。
- 歪曲はJPEGや補正されたRAWでは、12mmでは0.5%のわずかなタル型、それより望遠側では無視できる大きさだ。しかしながら、未補正のRAWでは、歪曲は12mmで8.5%の残念なレベルだ。歪曲は25mmではそれほど目立たず、40mmでは1%の穏やかな糸巻き型になる。
- 周辺光量落ちは、12mm開放では大きく(自動補正ありで1.2EV)、絞ってもわずかしか改善しない(自動補正ありでF4で0.78EV、F5.6で0.68EV、F8で0.68EV)。幸いなことに、12mmよりも上の焦点距離では周辺光量落ちは改善するが、"PRO" レンズとしては、それでもなおそこそこの値だ(自動補正ありで40mm F2.8で0.8EV)。
- 解像力は、中央はコントラストも解像力も、ズーム全域(40mmではわずかに低下するが)で信じられないほど高い。加えて、周辺部と隅の性能も一貫してとても良好なレベルだ。像面の湾曲は非常に少なく、隅の解像力を改善するために絞る必要はない。このレンズは、これまでテストしたm4/3のズームで最もアベレージの解像力が高い。
- 倍率色収差は非常に少ない(補正ありで0.3ピクセル前後)が、未補正のRAWでは別で、パナソニック12-35mmほど目立たないにしても、平均0.7-0.8ピクセル前後で、40mmでは1.3ピクセルで目立つ。
- ボケは、玉ボケに同心円上の模様が見えることがあり、絞ると若干縁取りが付く。ボケ味はそれほど印象的ではないが、ズームレンズとしては許容範囲だ。
- このレンズの光学性能は素晴らしく、極めてシャープで色収差も少ない。周辺光量落ちはかなり期待はずれだ。このレンズは完璧ではないかもしれないが、とても好ましいレンズで、価格は若干高いものの直接のライバルであるパナソニック12-35mmとはいい勝負だ。
光学性能の評価は5点満点中3.5から4点で、パナソニック12-35mm(3から3.5点)よりも若干高い評価になっています。パナソニック12-35mmと比べると、オリンパスは特に周辺部の解像力が高く、倍率色収差が少ないですが、歪曲(未補正時)はパナソニックの方が小さいようです。
周辺光量落ちは広角端の開放ではパナソニックとそれほど変わらないようですが、絞った時はパナソニックの方が大きく改善するようですね。
momo0258
考えが古いのかもしれませんが、補正ありきのレンズにはどうしても興味が持てません。歪曲がこれだけ大きいとがっかりですが、みなさんはいかがなんでしょう。
そうしてもズームレンズ=お手軽レンズという考えが消えません。古すぎるんでしょうか。
coreE
mono0258さん
僕も歪曲差と光量落ち、そして逆光に驚くほど弱いという点ではpro=SHG並とも言えないのでは・・と思いましたが、マイクロ用のズームとしては充分合格点だという結論にしました。
STDよりは上ですが、ギリギリHG並、SHGには残念ながら至らない・・でしょう。
やはりサイズを抑える事のデメリットは難しいのでしょうね。
お手軽という言葉が妥当かどうかは人によって変わるでしょうけど、フォーサーズ時代のレンズとは別物として考える必要があるのかも・・・ですね(^^ゞ
ただし、発色とシャープネスはさすが!!と言える位良い仕上がりになってます。
少なくともこれまでのキットレンズ等とは比べ物にならない位安心して使えます。
アイスマン
>momo0258さん
重要なのは補正後の性能ではないですかね。光学的に補正するか電子的に補正するかの違いだけだと私は思います。
モチ
ガラスをふんだんに使ってデカく重くしても売れるなら
どこのメーカーも補正無しレンズを作りたいでしょうねえ。
gkt98
私はraw現像には主にsilkypixを使っているのですが、
歪曲の補正は、OLYMPUS Studioでないと効かないのですかね?
キツツキ
アイスマンさんのご意見に賛同。
AFだってAEだって出てきたときは邪道といわれたものです。今でもそういう人は残っていますが。
RAWファイルを自在にいじってコントラストやシャープネス、果ては色相や歪曲、収差など変化させるのは同じような意味で補正ですよね。
写真はプリントかモニターで鑑賞するのが最終目的だから、その中間の処理は何でもありというのがトレンドではないでしょうか。第三者の大多数はレンズ補正なしの多少問題のある写真よりは、レンズ補正ありのキチンとした写真を好むとおもわれます。
でも、個人の嗜好はさまざまですから、もちろん善悪はつけられません。ご自分の信念に従うのに誰も揶揄は出来ません。
tn
電子補正は、素の状態がすぐ見えてしまうから、何となく残念な気持ちになりますが、ズームにした時点で、何らかの補正が必要な訳で、これまで光学のみの補正で妥協していた部分を、電子補正で得意なこと、光学補正で得意なことに分業して、更に良いものを目指すならば、十分にありかな、と思います。デジタル化の成果というか、フィルムを捨てた時点で、いずれこうなる運命だったのでは…むしろ、余計な補正レンズが入らずに、光学的にもすっきりしそうだし…
A900
広角側でも単焦点の12mmF1.8と同じくらい写るし、大きさが丁度良く気軽に持ち出せるのでE-M1と一緒に最近一番良く使うレンズです。望遠ズームもパナソニックの35-100mm相当のものを早く出して欲しいですね。
かふか
電子補正はもうあって当たり前のものでしょうね。
高価で重くてでかいレンズでもオッケー、なんて消費者はごくわすかでしょうし。
E-M1で愛用してますがズーム全域で全面クリアーに写る良いレンズです。ハーフマクロ並みに寄れますしね。
Deckham
フルサイズ用レンズと比較すると、サイズも重量もお値段もμ4/3の強みが出てますね。
fujinonが発売予定のAPS-C用と比較したら、どうなんだろう?
SONYがF4通ししか作らないのが答えなら、E-M1への乗り換えもありだなぁ
DaB
このレンズでは不満という方はZD14-35mmをどうぞ、という話なのでしょうね。一応話の筋は通っています。
nagawa
8.5%の歪曲とは凄いですね。以前の記事でソニーのE16-50が7.5%だったことを考えると、やはり随分大きいなという印象です。
ここまで歪曲が大きいとなると補正の前後で解像力や画角もかなり変わってきてしまうはずなので、カタログのMTF(恐らく補正前の値でしょう)が参考にならなくなってしまうのが難しいところです。
cenova
いくら同じMFTとはいえ、なぜGX1でテストするかな?
大方の人は似たスペックのがあれば同じメーカーのを使うでしょう。
周辺光量落ちは個人的には歓迎ですけどね。
Orisuke
12-60mmSWDという標準ズームをすでにフォーサーズで味わっているオリンパスユーザーとしては、この性能をなるべく落とさずにE-M1やM5でハンドリングしやすいものにして欲しいというのが願いだったと思います。それは、このレンズできちんと実現されていると思います。パーフェクトではないけれども、バランスの良い高性能レンズであることは使っていて実感できます。後補正無しできっちり性能を出そうとすれば、12-60mmそのものに、超えようとすれば14-35mmになってしまうのでしょうね。
武
今までのレビューがGX1だから統一していてるだけだと思う
DxOみたいに複数の本体でテストしてくれるといいんだけど
あっちはそれが飯の種だからね
ジェイコプスラダー
デジタル以前は、解像度の低下はあっても、歪曲や周辺光量の低下を防ぐためのレンズが入っていたわけで、光学補正で解決しているから素晴らしいとは思いません。
とはいえ、デジタル補正で取りきれない欠点があるのは困りもので、補正後も周辺光量落ちがあったり、歪曲がここまであると、気持ちは良くないですね。
サイズと最近接と描写を考えれば、いい落とし所とは思います。
Aron
結果が良ければ問題なしです。
陣笠状の歪曲収差が残っている方が面倒だし、光学補正は球面収差などを優先して欲しい。
ミラーレスに関しては歪曲と倍率色収差は電子補正に頼るべきだろう。
このレンズはバランスが取れているので非常に使い易い良いレンズだと思う。
ただ、スナップショットフォーカス機能は蛇足だったかも・・・
だからデジタルは
>momo0258さん
momo0258さんのおっしゃること同感です。写真はプリントで見るものだから途中がどうてあれという考えもわかります。電子補正当たり前なら周辺光量落ちも補正したらよかったのにと思います。将来は本当に性能のいいレンズなんていらなくなるんじゃないの。
KDS
フォーサーズの12-60mmは、スーパーEDガラスを使うなど
キットレンズとしてはこれでもかと贅沢な構成だったと思います
ただ、その大きさ重さはアマチュアにとって、もう耐えられない領域でした
あの時代から考えると、12-40mmF2.8は安っぽいところも
ありますしデジタル補正もやっていますが、
わずか305グラムのパナソニックX12-35mmに
なんとか近づけようと、382グラムに抑えたところは評価したいです
add
良く写るし、雨だろうが雪だろうが問題なく、使っていてとても楽しいレンズです
確かに周辺光量落ちや逆光耐性は言われれば気になるところではありますが、使っていてそれほど気になる程ではありません
これだけのものをこの程度の大きさと価格で提供できるのですから、電子補正万々歳でしょう
村人A
momo0258さん
写真は趣味の世界ですのでどんな考えの方がいても良いと思います。
プロ、アマ全員が「電子補正最高!」だったら、ニコキヤノもとっく2強の地位から降ろされてるだろうしね。
ただ「考え方が古い?」との問いには「かなり古い」になってしまうでしょうが。
北風
電子補正であれ光学補正であれ、
最終的な結果で比べて良ければ問題ないと思います。
もちろんレンズの大きさも評価に含めて。
ただし電子補正の場合は、ボディの画素数に影響されます。
補正による画質低下はピクセルの大きさに比例するので、
画素数が多いボディほど、写真全体から見たピクセルが小さくなり、
その分だけ画質低下が少なくなります。
今後、画素数が多いボディが登場したら、
今のボディよりも画質低下が少なくなりますね。
高画素時代こそ、電子補正が適してるでしょう。
あと「電子補正」と呼んでますけど、電気的な補正じゃないですよね。
ソフトウェアの処理による補正なので「演算補正」と呼ぶほうが適してるような。
誰でしょうね、最初に「電子補正」と呼んだのは。
ぱんた
とても良いレンズのようですね^^
デジタル補正ありきのレンズについては評価が難しい気がします。
ボディとセットでの性能ですから
昔のレンズ単体での評価とはまた別でしょうし。。。
高画素化されてきているなかで当然解像力が必要ですし
デジタル補正でカバーできる部分はそっちに任せて
解像力に性能を割り振っているのではないでしょうか。
E-5持ちの哀愁
逆光に弱いのはSHGレンズに共通してましたね。
やたら逆光に強いHGレンズに比べると、総じてフレアが出やすいのでそういった設計思想だったのだと思います。
そういった欠点を覆す魔力がSHGレンズ群にはあったと思います。
そういった思想のあるレンズがmFTにも生まれるといいのですが。
もぅ
自分はE-M1で12-40を使って12-60SWDを手放したので、HG以上SHG以下の評価ですね。
明らかに開放から周辺部の解像度は12-60よりも上です。
現時点ではmFT最強のズームレンズだと思います。
take
個人的には、特に歪みは電子的に補正した結果が良ければ問題ないと思います。
解像度が低くて補正してもグダグダになるだけなら問題ですが、
撮影された写真が隅までしっかり写っていれば
補正していても、元から歪んでなくても結果は同じですからね。
RGVΓ
m43のメリットの一つはコンパクトさなので電子補正もありだと思いますが、75mmF1.8のような大きく重いレンズもあるのでバランスが取れているんだと思います(75mmはΣのOEMとの噂もありますが)。全部のレンズがそれありきだと所有欲が掻き立てられないのではないでしょうか。あくまでも私見ですが。
たまご
だからデジタルは さん、
周辺減光の補正は「シェーディング補正」をonにするだけでやってくれます!
りきまる
RGVΓ さん
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 は,重量が305グラムと,M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 382グラム と比べて77グラムも軽いですよ。E-M1との重量バランスもとても良いです。
「大きく重いレンズ」とは,どのレンズと比べて仰っておられるのでしょうか?
換算150㎜&F1.8のレンズでこれより軽く,大口径のレンズは無いと思いますが。
だからデジタルは
たまごさんへ
デジタルカメラには興味はあるのですが購入するに至ってない状況です。周辺光量落ちて補正できちゃうんですね。ここで不思議なのは補正ありきのレンズならなぜ補正して周辺光量落ちのない状態の画像を評価しないのかということですね。補正することを問題視している人も少なそうですしね。
フィルムメインの私にとってデジタルは写真のこといろいろ考えさせるいい機会になってます。
いいじゃん!
これE-M1でテストしてたら結果違うよね…?
レンズ単体の評価をする!っていっても撮影はボディとレンズの組み合わせなんだから、その相性ありきじゃないと絶対的な価値は見出せないんじゃなかろうか?
E-M1使ってる人、これからE-M10使う人には違う結果(良い方向で)が待っている気がします。
EX3
NEX-5とNEX-7のテスト比べればわかるけど、Photozoneは画素数多いボディ使ったテストほどレンズの評価が厳しくなるよ。
ぺんたくん
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2014a/nr140212zuikoj.jsp
7-14で2.8通しと300mmF4.0。
出たら両方買うけど、300mmF2.8は4/3のSHG買えって事なのね。