・Lytro Illum (以下、dpreviewの紹介記事より)
- Lytroは、ライトフィールドカメラIllumを発表した。旧型と同様に、Illum は、光の来る方向の情報を記録することができ、演算で視点やピント位置を変更することができる。新型の最も大きな変更点は、センサーが旧型の1/3インチから1インチのずっと大型のものに変更されたことだ。それにもかかわらず、Illum は、F2一定の換算30-250mmのレンズを採用している。Illum は40メガレイの角分解能を持ち、約5MPで出力される。
- Illumの価格は1599ドル(予約価格は1499ドル)で発売は7月になるだろう。現行のLytroのオーナーは200ドル安く購入することができる。
- Illumのスペック
- カスタム設計の40メガレイライトフィールドセンサー
- 8倍の光学ズーム(換算30-250mm、F2)
- 高速シャッターは1/4000秒
- 非常に寄れるマクロ性能
- タッチ・コントロールと可動式液晶
- 大きさは86x145x166mm、重さ940グラム
- ホットシュー搭載
初代Lytroは画質はあまりよくありませんでしたが、新しいLytro Illum はセンサーが従来の1/3インチ1100万メガレイから、1インチ4000万メガレイに改善されており、画質の大幅な向上が期待できそうです。公式サイトを開くとデモ画像が表示されますが、Lytroのピント位置や視点を変更できる機能は本当に面白いものですね。
momo0258
これ、ほしいですね・・・。
後からピンボケを修正できるなんて!
hi-low
Dpreviewにインタビューも掲載されています。
センサーは40Mピクセルでレンズは日本製とのことですが、Lytroのサイトに掲載されたセンサーの画像とレンズ構成図からは、それぞれアプティナ製とタムロン製のように見えます。
また、撮影サンプルが動画として公開されていますが、静止画としての分解能はFull HD程度のように感じます。
takku
各海外サイトやLytroを研究する大学機関のリリース等を見ると
40Megaprays≠40メガピクセルではなさそうですね。
京産大の解析リリースでは、メガレイ数の1/10程度が
ピクセル数に相当すると解析結果より明らかになっているようです。
今回発表された1インチのセンサー搭載の"Lytro Illum"では
どこまで有効画素数が稼げるのかの楽しみですね。
一言こじま
カメラの中に一つの機能としてこの技術があるならば、
ピンぼけ写真が無くなってとても有効なものだと思います。
しかし、この技術だけが売りのカメラを出しても、
同じような写真しか撮れないでしょうし、
ピントの位置を変えて楽しむのも最初だけでしょうから、
すぐに飽きてしまいそうな気がします。
ジーコ
>一言こじまさん
そうなんですよね。
Galleryを見れば分かりますが、あざとい構図の写真が多くて、撮るのもそうですが、同じような感じの写真ばかりで見ているほうも飽きてきてしまいます。
F値固定というのがキモなんでしょうけれど、ここが変えられたら、もっと面白い存在になるんじゃないのかなぁと思ってみたり。
ぶらりん
Lytroの1st Generationを持っています。
このカメラの機能、あとから焦点を合わせる事ができる、というのはそれはそれでインパクトと面白さがあるのですが、自分にとって一番すごいと思えたのは「All in Focus」の機能です。f2.0のレンズを使っておきながら、画面のすべてに対してピントが合わせた画像を得られます。マクロだと合焦範囲ってものすごく狭いのが普通ですが、ワーキングディスタンス2センチくらいにブツ置いてもその背景まで全部焦点が合います。Illumになって、画質が改善されればマクロなブツ撮りと遠くのええっ?な背景といったシチュエーションにもいいんじゃないでしょうか。
あとカメラ本体のU/Iや別売り本体ケースや三脚アダプターを含めた全体のデザインの割り切りの良さですね。これは日本のカメラメーカーの人にも「こういう考え方もありか!」と学んで欲しい。反面教師なところも含めて、ですが。
360度全天画が取れるリコーThetaやボール型カメラPanomo、レンズだけカメラのSony QXなどのように機能やフォームファクターでデジタルカメラの世界を広げる試みがもっと生まれれば、やがて市場全体にもプラスになると思います。どれが残るかなんて誰にも分からないですけどね!
Lytroの創業者NgとCEORosenthalのインタビューにもあるように、カメラの歴史はアナログ時代のCamera 1.0に始まって、DigitalなCamera 2.0、そしていまComputationalの時代を迎えて「Camera 3.0」がようやく始まったばかりなのですから。
shishi
面白い技術なんだけど、これで面白い写真が取れる構図ってのがいわゆるぼかした写真の中でさらに後ろにも意味のあるものが写ってる構図のみになってしまって、幅が狭くなってしまうんですよね。
特許はデジタルフーリエ変換のかけ方の効率的な計算方法の部分で出願されてるだけだったはずで、Lytro初号機が売れてたら他のメーカーも同じようなものを出すのかなと思ってました。売れたって話をあまり聞かないですがどうだったんでしょう。
PPG
ギャラリーを見るとある種のローファイでピント云々以前にちょっと魅力のある画質ですね。デジタルロモ的なイメージでしょう。どうもAdobeに対応しているようですのでポスト処理でしょうか。値段が高いですから一般の人には売れないとは思いますが、クリエイティブ関係の業界人やWIREDを購読しているような人種には気になるカメラでしょう。自分は5万円ぐらいなら欲しいですかね、でも買うとなると値段よりも大きさが気になりますね。
baku
デジカメなら何でもありの見本ですね。
将来的にはもっと画素数が上がってクロップもボケ方もすべて自由自在、誰がとっても名作!?なカメラが出来上がるでしょう
つまんないけど(笑)
ただ先行予約特別価格で$1499は少し高いかな?・・・
m2c
これで(暗い)ライブハウスとかで撮影した場合、「どんなに暗くてもAFしないで瞬時にピントが合ったようなのを撮れる」とかってのを期待したんですが、
どうやら、AFを補完する技術というわけでは無いんですね。
ピンボケをなくせるようなものかと思っていたんですが。
どのみち、パソコンで処理するんだったら、どんなカメラでもRAWでもいいじゃんみたいな。w
nag
主な特徴だけでなく
このスタイリング、
4インチ液晶ディスプレイ。
素晴らしいですね!
「PC使えば出来る」という発想こそが
スマホアプリに専用カメラが敗北した
最大の誤算だと思います。
スマホに負けないカメラは
日本企業だけでは出来ないと再認識しました。
こういったカメラが既存のカメラに
刺激を与えてくれることを
期待したいです!
ぞんね
ピントを変えて、面白い!
みたいなイメージばかり先行している気がしますが、
これって、AFという概念が覆るような、凄い技術ですよね。
Lytroをどこかのカメラメーカーが買収して、
フォーカスなんて後から変えるもの!ってイメージを定着
させてしまったら、今までAFを売りにしてたメーカーが駆逐されていきそう。ピントがシビアなスポーツ撮影なんかは特に。
Lytroは、現在のカメラメーカーの勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めた起爆剤。そんな気がします。
TK
ライトフィールドカメラのリフォーカスって、パソコン上のデジタル理だけではできませんよ、カメラそのものにしかけがあるので。だからこそ、画素数が大幅に目減りするんですよね。今までは、画素数を大幅に減らしてまで、リフォーカスとか微小なパースペクティブ変換をしたいか?しかもこの値段で、というところだけが、日本メーカーがやってこない理由ですよね、きっと。カメラ量産時のマイクロレンズの調整も、コストアップ、値段アップの要因だろうし。ただし今後、センサの微細化で、例えばAPS-Cで80万画素とか、画素数が有り余るようになると、こういう撮り方のカメラもアリ、かもしれませんね。ただ、AFを駆逐するところまでは、なかなか。
たいやき
これ欲しいなぁ
でも手振れや被写体ブレはカバー出来ないとのではとないかと思う。
なんだなんだ
マスターレンズのフォーカスの深さと画素ピッチのトレードオフで、現状は、1インチが最適なのでしょうか。ニコンも、専用交換レンズ(LF 1Nikkor?)で参入とかあるといいのですが。
とは言え、リフォーカス自体は、まったく流行らないか、HTC(モジュールは東芝製?)の複眼式とかGoogleのレンズ移動連写方式の圧勝になると思っています。普通の画像の画質を損なわないので。単眼式は、原理的にパララックスが生じないとは言え、スマホに載らなかったのが致命的かと。
m2c
こういうのが主流になったら、撮ってだし(jpegファイル)は廃れそうな気がします。
でもそうならないんでしょうけれども。
どちらかというと、この技術を応用して、レンズ交換式の前ピン後ピンなどのレンズ自動補正をして欲しいですね。
あとやっぱり、やっぱり本体が大きすぎですよね。
それに、店頭で気軽に(現在のような)プリントをしようとしても面倒なだけな気も。w
takumi
ライトフィールドカメラを誤解してる人がいるみたいなので、
参考までに貼っておきます。
http://www.argocorp.com/cam/special/Raytrix/principle.html
ペイン
遠近感がはっきり出るジオラマのようなシチュエーションで、静止画のピントがずれて行く様を動画に収めるようなパターンが面白いと思います。予め、ピントの移動による効果をシミュレーションしてから撮影するのがいいのではないでしょうか。普通の撮影状況では被写界深度があるため、効果が伝わりにくく、また後でピントを合わせればいいや的にな使い方には画質も含め、適さないように思います。
技術的にご関心がある方には、以下で基本的原理が解説されているので面白いと思います。
・ライトフィールドカメラ Lytro の動作原理とアルゴリズム
http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~kano/pdf/paper/2013%20MOC%20Lytro.pdf
αxi
画素数が大して必要なく、ピント位置の滑らかなシフトが重視される動画用途こそライトフィールドカメラの生きる場所だと思いますが。
Philly
そうですよね。これが動画で出来れば最高です。ユーザーがフォーカスを変えて楽しむんじゃなくて、制作側が編集でフォーカス設定できる方が機能として助かります。
山親爺
面倒なので、最初からピントを考えた写真を今まで通り撮っていた方が簡単で良いかな。
もげた
ライトフィールドの原理説明リンクを貼って下さった方、どうもありがとうございます。ピント位置の違う複数枚画像の合成なんですね。
今まであった深度合成の手法と全く変わらない。一回の露出で複数枚撮影するか連射するかの違いしか無いと。紹介動画のピン送りが滑らかじゃ無いのも納得出来ました。
一眼レフの微ピンズレを補正出来るような技術を期待していたんですが残念です。まぁこの原理ならカシオ等の連射合成の方がコスト的にも分解能的にも良さそうです。動体は無理ですが。
takumi
>ピント位置の違う複数枚画像の合成なんですね。
全然違いますよ。ライトフィールドカメラは、光の強度や色だけでじゃなくて方向まで含めてまるごと記録しているんです。方向の情報があるから、現像処理で焦点や視点を変えられるわけです。
た~
これって原理的には像面湾曲や軸上色収差も補正できるはずですけど、今回はやってないんですかね?
1インチとはいえF2通しの8倍ズームというなにげにシビアなスペックなので期待してしまいます。
Nun
>>ピント位置の違う複数枚画像の合成
この間違いを借りて言うなら、
「撮影位置」の違う複数枚画像の合成
というのが正しいライトフィールドカメラの仕組みです。
このカメラに限らず、そもそもボケというものが本質的に「撮影位置の違う複数枚画像の合成」なんです。だから口径の大きいレンズが大きくボケる。レンズの右側から入る像と左側から入る像の違いが大きいですから。そうして無数の違う像が同時に素子に結像してボケになっているんです。
FROGFISH.JP
ストロボは内蔵ではないですよね?
一応ホットシューがあるみたいだから、外付け?
なんだなんだ
Nunさん
> このカメラに限らず、そもそもボケというものが本質的に「撮影位置の違う複数枚画像の合成」なんです。
やっと、よくわかりました (^_^;)。
そういうことで言えば、レリーズタイミングがずれることを度外視すれば(できれば)、Google方式が最も柔軟そうですね。
今でも、パノラマ撮影はカメラ自体をパンニングして撮っていますが、それと同じように、カメラの指示でカメラを動かして撮るという形で普通のカメラにリフォーカス機能が入るというのはあり得るのでしょうか?
もげた
補足説明ありがとうございます。
>>「撮影位置」の違う複数枚画像の合成
結局その複数枚の枚数が深度方向の分解能ということですね。まぁ補完はされますが。やはり微ピントずれの解決策にはならないのですね残念。
直
rakunewに上がっていますが、20万です!
楽しそうなカメラですね。手が出ませんが。
https://www.rakunew.com/items/68074
Lil
>>管理人様
Lytro Illiumの話ではないですが、後処理で被写界深度の調整が出来る
イメージセンサについての記述があります。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140520_649273.html
管理人
>Lilさん
興味深い情報ありがとうございます。