オリンパスの笹宏行社長のインタビューが掲載

東洋経済オンラインとブルームバーグに、オリンパスの笹宏行社長のインタビュー記事が掲載されています。

デジカメが5期連続赤字、オリンパスの苦悩

  • (デジカメ市場の現状について)コンパクト型の市場は厳しい。今後も縮小していくと見ており、各社対応に苦慮している。足元では一眼レフも台数ベースで減っている。一方でミラーレスの市場は伸びており、オリンパスはここに力を入れている。特に、入門機より上の中級モデル以上が今後成長する分野だと考えている。
  • 欧米でもミラーレスへの期待は高まっている。
  • 今期のデジカメ事業は、BtoB(業務用)分野への先行投資をのぞけば収支均衡に持って行く計画だ。今後、ミラーレスを中心としたデジカメ事業がかつてのように安定的に高い収益を上げられるとは考えておらず、危機感は持っている。
  • (デジカメ事業から撤退する可能性について)単純に利益が出ないから辞めるということはない。多少の損を出していても技術的な貢献があれば、大きな価値がある。

オリンパス社長:法人向け市場を「探索」-カメラ赤字脱却で

  • 笹宏行社長は、同社が注力するミラーレス一眼カメラについて「長期的にはいつどうなるか分からないという危機感を持っている」と述べ、新分野を「探索」する必要性を強調した。
  • 笹社長は、コンパクトデジカメの赤字リスクは在庫削減などで「極めて限定的」と話し、今後はミラーレス一眼カメラで売り上げを増やす必要があると述べた。カメラ事業からの撤退については、世界一のシェアを持つ内視鏡などの「技術ドライバーになっており、やめた場合の他事業への影響も図りしれない」として、あらためて否定した。

 

最近のデジカメの販売は、オリンパスに限ったことではありませんが、かなり厳しいようですね。笹宏行社長も相当な危機感を持っているようですが、今後の方針は、コンパクトカメラを縮小して、レンズ交換式に力を入れるということで、基本的にはこれまでと変わっていないようです。

レンズ交換式は特に中級モデル以上に注力するということなので、以前に噂が流れたようにm4/3の下位モデルはシリーズの統合・再編があるのかもしれませんね。