ニコンD810の電子先幕シャッターによるブレの軽減効果の検証記事が掲載

dpreview に、ニコンD810の電子先幕シャッターのON・OFFによるシャッターショックの検証記事が掲載されています。

Quick Look: Effect of electronic first curtain

  • D800Eではシャッターショックのために完璧にシャープな画像を得ることが難しいが、D810の新設計の電子先幕シャッターでは、原理的に、高画素センサーの最大限の画質が得られるはずだ。
  • テストは、D810に70-200mm f/2.8G VR II を装着し、三脚座を頑丈なスタジオ用の三脚に固定して、200mmで標準のスタジオシーン(比較ツール用のセット)を撮影している。シャッターショックによる影響が最も大きくなるのは1/80秒前後だ。サンプル画像は全て1/80秒 F4でミラーアップして撮影している。ミラーショックの影響をなくすためにミラーアップしてから常に3秒間待ってから撮影した。
  • (電子先幕シャッター未使用で)VR有効時の画像が最も不鮮明で、VR無効時の画像のほうがずっと良い。これはシャッターショックのためにVRが動作したためと推測している。電子先幕シャッターを使用した場合は、VRが有効でも無効でも、非常に良好だ。
  • シャッターが開くときのショックの解像力への影響はかなり小さいが、電子先幕シャッターは画質を損なう恐れのあるシャッターショックの源を完全に排除することができる。

 

シャッターショックの影響は小さいと書かれていますが、サンプルを見ると、電子先幕シャッター使用時では、文字の解像感にひと目で分かる程の違いがあるので、電子先幕シャッター導入の恩恵は結構大きそうですね。

また、このサンプルを見る限りでは、VRをON にしたときの悪影響はシャッターショック以上に大きいようなので、三脚使用時はマニュアル通りVRはOFFにした方がよさそうです。

なお、電子先幕シャッター有効時のサンプルに「VR On/off」と記載されているのは、VRがONでもOFFでも結果が全く変わらなかったためとのことです(掲載されているのはVR ONの作例)。