DxOMarkにソニーT* FE16-35mm F4 ZA のスコアが掲載

DxOMark に、ソニーの広角ズーム「Vario-Tessar T* FE16-35mm F4」のスコアとレビューが掲載されています。

Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm f/4 ZA OSS lens review: Welcome addition to the range 

テスト機はα7R
(ニコンはD810)
 FE16-35F4  FE24-70F4   FE28-70F3.5-5.6   Nikon16-35f/4G 
DxOMarkスコア 26 25 22 25
解像力 16P-Mpix 15P-Mpix 16P-Mpix 19P-Mpix
透過 4.5T 4.4T 4.9T 4.6T
歪曲 0.6% 1% 0.8% 0.5%
周辺光量落ち -1.3EV -1.7EV -1.5EV -1.2EV
色収差 13μm 9μm 10μm 9μm

  • FE16-35mm F4のDxOのスコアは26で、良好な性能だ。ピークの解像力16P-Mpixは、α7Rの36MPセンサーのスコアとしては少し低い値に見えるかもしれないが、超広角ズームとしては良いスコアだ。
  • 解像力は開放から画面全域で良好だが、いくらか像面湾曲と非点収差が見られ、これは望遠側ではより顕著で、いくらか画質の低下をもたらしている。
  • 歪曲は予想よりも若干大きく、広角側ではそれほどでもないが、望遠側では24mm以上で糸巻き型が目立つ。
  • 周辺光量落ちと透過はライバルと同程度だが、倍率色収差は予想よりも大きい。倍率色収差は16mmでは顕著で、周辺部だけではなく中央部でもリング状に見られる。
  • このレンズは人気になりそうだが、一眼レフ用の同クラスのレンズとくらべてそれほど小さくも軽くもなく、より高価で、納得が行くほどライバルより優れているわけでもないのは少々残念だ。このようなレンズは妥協とのバランスであり、ソニーは全体としては失望するようなものではない。

 

ソニーのFE16-35mm F4 は、DxOのスコアでは際立って高性能というわけではないようですが、このクラスの広角レンズとしては十分な性能と言ってよさそうです。色分けされたチャートを見ると、望遠端の解像力と広角端の色収差がウィークポイントのようですね。

なお、元記事では比較対象としてキヤノンEF16-35mm F4 ISのスコア(DxO22、15P-Mpix、4.5T、0.4%、-1.4EV、6μm)が掲載されていますが、これはテスト機がローパス付きで画素数も少ない5D3なので(DxOはローパスの有無で解像力のスコアが20%以上変わります)、あまり参考にならないと思います。