オリンパスM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 はハイクオリティなレンズだがもう少し明るければよかった

photozone に、オリンパスの標準単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」のレビューが掲載されています。

 ・Olympus M.Zuiko 25mm f/1.8 - Review / Test Report

  • 外観は45mm F1.8 とほとんど区別がつかないが、造りは45mm F1.8と同様にハイレベルなので、これは良いことだ。鏡筒はハイクオリティな金属製に見えるが、実際はプラスチック製だ(マウントは金属製)。
  • AFモーターは動画にも最適化されている。AFは高速で静かだ。マニュアルフォーカスはバイワイヤ(モーター駆動)で、昔ながらの(機械式の)マニュアルフォーカスと比べてもほとんど違いはない。
  • 歪曲は0.5%のわずかな糸巻き型で、実写ではほとんど目立たない。これは未補正のRAWでも同様だ。
  • 周辺光量落ちは、開放だけかなり高い値(JPEGで1.03EV、RAWで1.37EV)だ。絞ると改善するが、F5.6でも周辺光量落ちはわずかに残る(JPEGで0.4EV、RAWで0.55EV)。未補正のRAWでは周辺光量落ちは若干悪くなるが、これは単にJPEGとのトーンカーブに違いによるものかもしれない。
  • 解像力は、中央は開放から素晴らしい値(excellent)で、周辺部と隅は良い(good)からとても良い(very good)のレベルだ。絞るとわずかに改善し、F2.2からF2.8でピークに達する(※ピークの解像力は開放時とほとんど同じです)。このレンズの解像力はとても素晴らしい。
  • 像面の湾曲は非常に小さい。
  • 倍率色収差は周辺部で平均1ピクセル前後で、少しだけ目につくが、心配はない。
  • 玉ボケは画面のほとんど位置で円形を保っているが、玉ボケの内部の描写は若干うるさい。焦点面の前後のボケは非常にスムーズだ。
  • 25mm F1.8 は間違いなくハイクオリティなレンズだ。光学系と機械的な造りに関しては、ほとんど不満はないが、もう少し明るければよかった。25mm F1.8 の単焦点では、被写界深度の点で少し制限が大きいと感じる。

 

光学性能の評価は3.5点(5点満点中)で、良好な評価となっています。このレンズは、開放からF8まで、絞り値にかかわらず隅まで一貫して安定した解像力ですね。

歪曲もよく補正されており、歪曲に自動補正は使用されていないようです。数値的にはそれほど際立った部分はありませんが、全体としてバランス良くまとまっているレンズという印象です。

明るいレンズは、オリンパスからF1.0の単焦点レンズ群の特許が出願されているので、そちらに期待したいところですね。