キヤノンEF-S 24mm F2.8 STM は経済的で高性能なレンズ

SLRGear に、キヤノンのAPS-C用パンケーキレンズ「EF-S 24mm F2.8 STM」のレビューが掲載されています。

Canon EF-S 24mm f/2.8 STM (Tested)

  • 解像力は開放では周辺部にわずかな甘さがあるが、F4に絞れば画面全域で非常にシャープになる。F8からは回折の影響による解像力の低下が見られるが、F16まではそれほど顕著ではない。このレンズは、価格の割りにとてもシャープだ。
  • 倍率色収差は絞りにかかわらず一定の大きさで、大きな問題はない。
  • 周辺光量落ちは、開放では一番隅の部分で3/4EVで、F4に絞ると1/4EVを下回り、それより大きい絞り値では目に付かない。
  • 歪曲は周辺部で+0.5%のタル型で、それほど問題はなく、必要なら後処理で容易に補正できる。
  • AFモーターはステッピングモーターで、従来のレンズよりも静かで、AF速度もとても速い。フォーカシングでフィルター枠は回転しない。
  • 最大撮影倍率は0.27倍、最短撮影距離は16cmで、近接性能はまずまずだ。
  • フォーカスリングはバイワイヤ(モーター駆動)で、最短でも無限遠でも止まらずに(重くもならずに)どこまでも回転する。フルタイムマニュアルフォーカスは可能だが、シャッター半押しのままで合焦してからフォーカスリングを回転する必要があるので、若干注意が必要だ。
  • EF24mm F2.8 IS USM との比較では、解像力は同程度だが、色収差はEF24mm F2.8 IS USMの方が若干大きい。
  • EF24mm F1.4L II との比較では、24mm F1.4L II は、F1.4ではそれほどシャープではないがF2.8まで絞ればEF-S24mm F2.8 STMと同程度のシャープさになる。
  • シグマ30mm F1.4 DC HSM との比較では、シグマをF2.8に絞った場合は、キヤノンEF-S24mm F2.8 STMと同程度のシャープさだ。
  • EF-S 24mm F2.8 STM は小さく経済的で、テストの結果も素晴らしいレンズだ。

 

EF-S24mm F2.8 STMは非常に小型のパンケーキレンズですが、解像力はとても優秀で、より高価な単焦点レンズと比べても画質的には遜色なさそうです。サンプルでは、開放でも結構シャープで、開放から十分に使い物になりそうです。価格も安価なので、キットレンズで入門したユーザーの初めての単焦点レンズにもよさそうですね。