富士フイルムはAPS-Cセンサー搭載機に集中する

デジカメWatch に、富士フイルムの飯田年久氏と吉田正範氏のインタビューが掲載されています。

メーカー直撃インタビュー:富士フイルム編

  • 私たちは今後よほどのことがない限り一眼レフカメラに向かうことはない。
  • 大型センサーには画質の余裕というメリットがあることは確かだが、大きければいいというものではない。カメラやレンズが大きく、重く、高くなるデメリットもある。AFも遅くなる。
  • 画素数は高画素化に向かうと思う。高画素化すると高感度性能が気にかかるが、それは画像処理で解決していくだろう。ただしレンズの解像限界もあるため、どこかで頭打ちにはなるだろう。わたしたちはAPS-Cサイズで2,500万画素が限界ではないかと考えている。
  • わたしたちはX-Transセンサーを今後も発展させるつもりだ。新しいセンサーが出てくる可能性は充分にある。有機式の話もあるが、まだまだ先になる。
  •  どちらかというとX-Trans CMOSは動画よりも静止画の撮影に適したセンサーなので、静止画のほうに重点をおいてXシリーズの開発を進めてきたが、顧客の強い要望もあるので、これからは積極的に動画撮影にも力を入れていくつもりだ。
  • (Xシリーズの35mm判フルサイズカメラについて) APS-C判のカメラに集中しているところだ。フルサイズ判については将来の可能性として研究はしているが、予定は今のところない。
  • (レンズ固定式のフルサイズ判や中判のカメラについて) いまのXシリーズのサイズ感と機動性がわたしたちはベストだと考えている。
  • (マイクロフォーサーズや1インチセンサーのミラーレスカメラについて) レンズ交換式のミラーレスカメラはAPS-C判が最適なフォーマットと考えている。

 

海外ではよくX-Pro2への有機センサーの搭載が噂されていますが、「有機式は、まだまだ先になる」と述べられているので、有機センサー搭載機の登場はもっと先のことになるかもしれませんね。

また、海外ではよく富士フイルムのフルサイズ機の噂が流れていますが、インタビュー等の富士フイルムのコメントでは、APS-C機に集中するということで一貫していますね。