パナソニックCM1は本格的なカメラだが価格が高い

ePHOTOzine に、パナソニックのスマホ型デジカメCM1のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix DMC-CM1 Camera Phone Review

  • このカメラはフルマニュアルコントロールが可能で、絞り値、シャッター速度、ISO感度の設定と、フォーカスピーキング付きのマニュアルフォーカスが可能だ。また、JPEGだけでなくRAWでの撮影も可能だ。
  • 液晶モニタはタッチパネル付きのフルHDで、アンドロイドv4.4.4.で動作している。
  • ボディの厚さは15.2mm(レンズのある部分は21.1mm)で、スマートフォンとしてはとても厚い。ボディはプラスチックと金属の組み合わせで、造りは良好だ。テスクチャーの付けられたボディはまずまずしっかりとホールドすることができる。
  • カメラモードにダイレクトに切り替えるスライドスイッチが用意されており、素早くそして用意にカメラを起動することができる。
  • 連写はJPEGでは10コマ/秒でスローダウンまでに5枚、RAWでは10コマ/秒でスローダウンまでに4枚撮影することができた。
  • サンプルは明るく色乗りがよく、ディテールのレベルも良好だ。LEDフラッシュが採用されており、これはまずまず良好ではあるが、カメラはより高い感度やより低速なシャッターを選択するので、専用フラッシュ付きのカメラと比べると、ディテールが少なくブレた写真になることがある。
  • レンズは、太陽を入れて撮影したときでもフレア耐性は高い。周辺光量落ちは、青空を撮影するといくらか見られる。レンズの先端から10cmまで寄ることができ、背景をボカすのに役立つ。周辺部の画質は少々甘い。
  • ダイナミックレンジは良好で、iダイナミックまたはHDRを使用して拡張することができる。
  • 感度はベストのディテールと低ノイズの画像を得るためには、ISO100-400を使用することを勧める。ISO800-3200ではまだ良好な結果が得られるが、ノイズは増えディテールは減少する。ISO6400では、ノイズが強くなるので使用を避けることを勧めるが、Web用なら使用できるかもしれない。ISO12800以上はノイズが極めて多くなるので避けた方がいい。
  • オートホワイトバランスは白熱灯ではとても良好で、プリセットでは暖色に傾く。蛍光灯でもオートホワイトバランスはとても良好だ。蛍光灯のプリセットは用意されていない。
  • 動画は4Kで15fps、フルHDで30fpsで、4Kではカクカクした動画になってしまうのが残念だが、動画からスチルに切り出す用途ならこれで良いかもしれない。フルHD動画の画質はとても良好だが、手ブレ補正が搭載されていないので、良い結果を得るためにはしっかりとホールディングする必要がある。
  • CM1の価格はイギリスでは799ポンドで、iPhone6のような他のプレミアムスマートフォンよりもずっと高く、1インチのプレミアムコンパクトよりも高価だ。
  • LX100のような素晴らしい本格的なコンパクトがより安価で販売されていることを考えると、CM1の価格は多くの人にとって大きな問題だが、他に類のない本格的なカメラを搭載したスマートホンが欲しい人には、CM1が間違いなくその製品だ。
  • 良い点: 10コマ/秒の連写、1インチセンサー、F2.8のライカレンズ、マイクロSDスロット、専用のシャッターボタン、レンズ周囲のコントロールリング、4.7インチタッチスクリーン。
  • 悪い点: 4K動画が15fpsのみ、大部分のスマートフォンよりも大きく分厚い、光学手ブレ補正があればよかった、LEDフラッシュ、高い価格。

 

サンプルでは、薄型のレンズなので仕方がないかもしれませんが、周辺部は少し甘いという印象です。とは言え、センサーが大きいだけあって、高感度は一般的なスマホとは比較にならないほど強いですね。

価格はコンパクトカメラだと考えると高価ですが、スマートフォン+ハイエンドコンパクトと考えれば、それほど高いとも言えないかもしれませんね。