キヤノン「EF-S 24mm F2.8 STM」は性能を考えるととても安価なレンズ

ePHOTOzine に、キヤノンのAPS-C用のパンケーキレンズ「EF-S24mm F2.8 STM」のレビューが掲載されています。

Canon EF-S 24mm f/2.8 STM Lens Review

  • このレンズは重さわずか125グラムで、際立って軽量コンパクトだ。テストに使用した600D(Kiss X5)とのバランスは良好で、旅行用によいコンビだ。
  • AFはとてもキビキビとしていて正確で、作動音はほとんどしない。MFによるフォーカスの微調整は、ワンショットAF時に被写体にロックした後でなら可能だ。
  • フォーカスリングは非常に軽く、もっと重いフォーカスリングと比べると、ピントの微調整はやりにくい。フォーカシングでフィルター枠は回転しない。
  • 解像力は、中央は開放で既に際立った値(outstanding)だが、隅はまずまず良好(fairly good)のレベルにしかならない。解像力がピークになるのはF5.6とF8で、このとき解像力は画面全域で素晴らしい値(excellent)になる。
  • 倍率色収差は、周辺部で開放とF16以上で2/3ピクセルを辛うじて超えるだけで、よく補正されており、周辺部のハイコントラストな部分でもほとんど目に付かないだろう。
  • 周辺光量落ちはF2.8でわずか1.8EVで、よく補正されている。F5.6以上に絞れば見た目に均一になる。
  • 歪曲は1.7%の中程度の大きさタル型で、単焦点広角レンズとしては標準的だ。歪曲はほとんど問題はないはずだが、歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理での補正はとても容易だ。
  • 逆光では、光源を画面内に入れた場合でもコントラストは良好に維持されていて、フレアもほとんど発生しなかった。
  • 価格は現時点では170ポンドで、これは発売直後であることを考えると、とてもリーズナブルに思える。
  • APS-CのEOSに合うコンパクトなお供を探している人は、これ以上探す必要はない。このレンズの換算38mmの画角は、標準レンズよりも少しワイドなだけで、幅広い被写体に向いている。軽量コンパクトなので、旅行用や、荷物を少なくしたいときに最適だ。性能を考えると、170ポンドの価格は非常にリーズナブルだ。
  • 良い点: 素晴らしい解像力、軽量コンパクト、高速なAF、良好なコストパフォーマンス。
  • 悪い点: 標準でフードが付属しない。

 

解像力は開放では隅が少し甘いようですが、1段絞れば大きく改善するのであまり問題はなさそうです。このレンズは非常にコンパクトなパンケーキにもかかわらず、色収差や周辺光量落ち、歪曲もよく補正されていて、これと言った欠点のないレンズに仕上がっているという印象です。このレンズをKissX7と組み合わせれば、ミラーレスのような感覚で一眼レフを持ち歩けそうですね。