パナソニックが業界最大の直径75mmの大口径ガラスモールド非球面レンズを開発

パナソニックが、大口径ガラスモールド非球面レンズのサンプル出荷開始をアナウンスしました。

業界最大の大口径ガラスモールド非球面レンズをサンプル出荷開始

  • パナソニックは、小型化・高解像度化が進むカメラやプロジェクター用の交換レンズに適用可能な、業界最大直径75mmのガラスモールド非球面レンズを開発。この大口径非球面レンズのサンプル出荷を2015年2月13日から開始し、外販する。これにより、パナソニックの非球面レンズは、内視鏡用の直径最小1mmから最大75mmまでのフルラインアップ展開となる。
  • 球面レンズを使用した同性能交換レンズ比で、全長サイズの30%小型化が可能。
  • プラスチック材料では実現不可能な、耐熱性(250℃以上)・低熱膨張性(プラスチック比で約10分の1)を確保。
  • 金型・成形・計測設備を自社開発。独自のノウハウで高い加工精度と多様な高屈折率を実現。

パナソニック、ガラスモールド工法で大口径非球面レンズの量産技術を確立

  • パナソニックは大量生産に適したガラスモールド工法で、直径75ミリメートルまでの大口径非球面レンズが安定生産できる設備などを開発し、量産技術を確立。
  • 量産ベースだとガラスモールド工法は研削加工品比で価格が半分程度にできるという。
  • 新生産設備は改良すれば直径150ミリメートルまでの対応が可能。直径30ミリメートル以上の大口径レンズ事業を2018年度に、14年度比7倍に伸ばすのが目標。

 

ガラスモールド非球面は研削非球面に比べると大きなレンズを製造できないというウィークポイントがありましたが、技術の進歩で克服されつつあるようですね。

これまでは高価な研削非球面でしか作れなかった大口径非球面レンズがガラスモールドで製造できるようになると高性能なレンズの低価格化に貢献しそうです。