パナソニックLUMIX G 42.5mm F1.7 は価格以外ほとんど欠点のないレンズ

ePHOTOzine に、パナソニックの中望遠単焦点レンズ「LUMIX G 42.5mm F1.7 ASPH.」のレビューが掲載されています。

Panasonic LUMIX G 42.5mm f/1.7 ASPH. Review

  • 鏡筒は、メタリック仕上げのハイクオリティなプラスチック製だ。重さは130グラムしかないが、とても頑丈に感じる。
  • フォーカシングはインナーフォーカスで、フィルター枠は回転しない。フォーカスリングは十分な重さがあり、微調整も快適に行うことができる。最短撮影距離は31cmで、クローズアップ撮影や狭い場所で撮影するのに理想的だ。AFは速い。
  • 解像力は、開放で中央は既に際立った値(outstanding)で、隅はとても良好な値(very good)だ。絞ると画面全域で解像力は改善し、F4からF8の間では、画面全域で際立った値(outstanding)になる。
  • 色収差は、全ての絞り値で画面全域で1/4ピクセルを余裕で下回っており、極めて良く補正されている。色収差は極めて低いレベルなので、大きなプリントや周辺部からのトリミングでも目立たないはずだ。
  • 周辺光量落ちは開放で1.33EVで良く補正されており、F4に絞ると見た目に均一になる。
  • 歪曲はわずか0.114%の樽型で、とても良く補正されている。歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理での補正も比較的容易なはずだ。
  • 逆光ではフード無しでも、フレア耐性は非常に高く、コントラストのレベルもよく維持されている。
  • このレンズの価格は現在350ポンド前後で、オリンパスの45mm F1.8 はこの半額の180ポンドだ。しかし、オリンパスは光学式手ぶれ補正が搭載されていないので、手ブレ補正非搭載機のユーザーはどちらを選ぶか難しい決断だろう。
  • 性能面ではこのレンズの欠点はほとんど無く、解像力は開放から際立っており、周辺光量落ちや歪曲、色収差も全て良く補正されている。オリンパスの45mm F1.8はずっと安価で、パナソニックの価格の高さを正当化するのは難しい。パナソニックユーザーは手ぶれ補正を評価するだろうが、このようなプレミアム価格を喜んで払うほど高く評価するかは分からない。しかし、そのうち価格は下がり、状況が変わるかもしれない。
  • 良い点: 開放から際立った解像力、軽量コンパクト、頑丈な造り、スムーズなフォーカスリング、色収差と歪曲と周辺光量落ちが少ない、光学式手ブレ補正。
  • 悪い点: 発売時の価格がオリンパス45mm F1.8 のほぼ2倍。

 

このレンズの解像力は開放から非常高く、色収差や歪曲、周辺光量落ちも全く問題がなく、非常に高性能なレンズという印象です。サンプルでも周辺部までシャープで切れ味が良い描写ですね。花やポートレートなどのサンプルを見る限りでは、ボケ味もよさそうです。後は国内での価格設定が気になるところですね。