ニコンの開発陣のインタビューが掲載

dpreview に、ニコンの開発陣のインタビューが掲載されています。

CP+ 2015: Nikon Interview

  • (APS-Cとフルサイズ一眼レフの戦略は?) どちらのフォーマットも重要だと考えている。
  • (FX用のレンズがDX用よりも多いが?) FX用レンズをDX用よりも多く造っているとは思っていない。その両方に注力している。
  • (D300Sの直接の後継機、プロフェッショナルDXカメラを考えているか?) 我々にはトップエンドのFX機はあるが、DX機はない。将来、全てのレンジのより多くのラインナップのDX機を開発する可能性については否定しない。
  • (D750のフレア問題はD600のオイルスポット問題よりもずっと早く解決したが?) D600のケースで、品質保証のプロセスを再検討した。我々は顧客からの声を受けて、品質保証とサービスを素早く改善し続けている。D600の問題では時間がかかりすぎた。D750ではそれを教訓に、より素早く対処した。
  • (高画素化でAF精度が厳しくなっているが、D3000/D5000シリーズにはマイクロアジャストは搭載されないのか?) 我々は厳しい品質基準を採用しており、このクラスのカメラにマイクロジャストが無くても、問題は見られない。しかし、将来、マイクロアジャストを搭載する可能性は否定しない。
  • (昔に戻って開発をやり直すとしたら、Nikon1シリーズは異なったものになるか?) Nikon 1 の利点は非常に小さいことだ。また、動体に向いていて、非常に高速だ。これは新しい価値の提案で、我々は、異なったアプローチは取らないだろう。
  • (大型センサーのミラーレス機を考えているか?) 可能性はあるが、我々はレンズを含めたNikon1システムの小ささのアドバンテージを強調したい。特に、航空機や鳥の分野に特化したフォトグラファーに、Nikon1シリーズの小さく可搬性にすぐれるという利点が高く評価されている。我々は、まだNikon1には大きく進化する余地があると信じている。大型センサーのミラーレス機を造るよりも、この分野により一層注力したい。
  • (ニコンのAFセンサーの欠点はクロスセンサーが中央に寄ってることだが、クロスセンサーを広げる計画は?) クロスセンサーはAF性能を改善するが、コスト高につながる。クロスセンサーの数だけでなく、AFセンサーの範囲とレイアウトも含めて、これらの要因を全て考慮しなければならない。これには良い点と悪い点があることは理解しているが、うまくバランスを取らなければならない。
  • (高画素化でもっとも難しい課題は?) 画像処理エンジンの能力、振動なしに撮影すること、全てのディテールをとらえるレンズの性能、そしてAF精度だ。

 

D300S後継機については、新しいDX機の開発の可能性については否定しないということで、明言を避けていて、これは、このカメラを待っている方には少しもどかしい発言かもしれませんね。あと、大型センサーのミラーレス機については、可能性はあるとしながらも、現時点ではあまり積極的な感じではないようです。