EOS Kiss X8i はライブビュー・動画時のAFが著しく改善している

ePHOTOzine に、キヤノンEOS 750D(EOS Kiss X8i)のレビューが掲載されています。

Canon EOS 750D Review

  • ボディは頑丈なプラスチックで造りは良好に感じる。重さはX7i よりも若干軽いが、サイズはおおまかに言って同程度だ。上面に追加されたいくつかのボタンによって、素早く設定を変更することができる。Kiss X7i に搭載されていたアイセンサーは省略されている。
  • 19点のAF測距点はかなり中央に寄っているが、ライブビューではずっと広い範囲から(必要ならタッチパネルを使って)AFポイントを選択することができる。
  • バッテリーは新型のLP-E17に変わっているが、バッテリーライフはCIPA規格で440枚で、X7i と変わらない。これは大部分のミラーレスカメラよりも良好だが、D5500(820枚)よりは大きく劣っている。
  • 動作速度は、AFとシャッターレスポンスはどちらも非常に速い。ライブビュー時のAF速度もとても速く、X7i から目覚ましく改善している。連写はJPEGでもRAWでも5コマ秒(スローダウンまでにJPEGで44枚、RAWで6枚)で、レンズの歪曲補正をONにすると若干遅く(4.8コマ/秒)なる。
  • サンプルでは色再現はとても良好で、露出も信頼できる。フラッシュ撮影では赤目は見られなかった。低感度ではディテールは良好だ。暗所でも良好な結果が得られ、AFは暗い場所でもまずまず信頼できる。
  • ISO感度は、低ノイズとベストのディテールを得るためには、ISO100-1600の使用を勧める。ISO3200とISO6400はまだ良い結果が得られるが、ノイズは増し、ディテールも少し失われる。ISO12800ではノイズが強くなるので、可能なら使用を避けることを勧めるが、縮小してWeb用として使うならまだ実用的かもしれない。ISO25600はノイズが強烈でディテールもわずかなので使用を避けるのがベストだ。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯では良好で、プリセットもオートと非常に近い結果だ。蛍光灯でもオートホワイトバランスは良好で、プリセットは若干マゼンタに傾く。
  • 動画のクオリティは良好で、録画中のAFは暗い場所でさえとても優れている。動画の最高感度はISO12800だ。
  • 価格はボディのみで599ポンドで、コストパフォーマンスはとても良好だ。
  • より低い解像度のEOSを既に持っていて、よりディテールに優れたハイクオリティな画質を求めているなら、X8i は検討する価値があるだろう。X8i ではAF測距点が9点から19点になり、ライブビュー中のAFも著しく改善している。また、Wi-Fi・NFCの搭載で、非常に簡単に画像の転送やリモートコントロールが可能だ。
  • X8i の価格は競争力のあるものだが、8000Dは50ポンド高いだけで、より操作性に優れ、上面液晶も搭載しているので、資金に余裕があれば8000Dを選択した方がいいと感じざるを得ない。時間が経って、X8i と8000Dの価格差が広がれば、X8i は素晴らしい選択肢になるだろう。
  • 良い点: 低ノイズの24MPセンサー、ISO3200/6400まで良好な高感度性能、タッチパネルの3インチバリアングルモニタ、素晴らしく速いライブビュー時(動画も)のAF、Wi-Fi・NFC内蔵、素晴らしい画質、素晴らしい色再現、素晴らしいタッチパネル、Qボタンで素早い設定が可能。
  • 悪い点: レンズの収差補正で連写が若干遅くなる、AFのマイクロアジャストが用意されていない、操作性に優れた8000Dと価格が変わらない。

 

Kiss X8i は高画素化された新型の24MPセンサーを採用していますが、このセンサーの高感度性能はなかなか優秀なようですね。像面位相差AFは、デュアルピクセルCMOS AFではありませんが、それでもX7i と比べると相当速くなっているようです。

価格に関しては、国内でもX8i と8000Dの価格差は非常に小さいようで、確かに現在の価格では8000Dの方が魅力的に見えるような気もします。