・Panasonic 30mm f/2.8 ASPH MEGA OIS LUMIX G MACRO (Tested)
- 30mm F2.8 は開放でさえとてもシャープだ。F4に絞ると極めてシャープになるが、ピクセル等倍で綿密に見ないと開放との違いは分からないだろう。このレンズはF11に至るまで非常にシャープだが、F8からは回折の影響が現れ始める。
- 色収差(倍率色収差)は、絞るほど目立つようになる。
- 周辺光量落ちは2/3EV前後の穏やかな値で、絞ると大幅に改善し、無視して良いレベルになる。
- 歪曲はほとんど見られないが、我々は、カメラ内で何らかの補正がされていると予想している。
- AFは、フォーカシング時のレンズの動きがわずかなため、非常に速い。フォーカシングで前玉は回転しない。
- 最短撮影距離は10.5cm(4インチをわずかに超える)で、これはセンサー面からの距離なので、等倍で撮影するには、レンズ前面から被写体まで2インチ前後の距離になる。
- 重さは180グラムで非常に軽い。鏡筒にはボタンや目盛りは一切無く、とても洗練されたデザインだ。フォーカスリングはゴムが巻かれたプラスチックで、最短や無限遠で止まらずにどこまでも回転する。
- 手ブレ補正は、テストではおよそ2.5段分の改善が見られた。
- パナソニック25mm F1.4 と比較すると、同じ絞り値では両者は同程度の解像力だが、色収差は25mm F1.4の方が目立つ。
- オリンパスの60mm F2.8マクロは、パナソニック30mm F2.8 よりもかなり大きく重いが、フォーカスリミッターや倍率目盛りなどのより近接撮影に向いた機能が提供されており、防塵防滴も採用されている。
- ポートレンズとマクロの二役をこなせる便利でシンプルなレンズを探しているなら、パナソニックの30mmマクロが良い選択だ。手ブレ補正は1/8秒で撮影できる。しかし、より近接撮影に向いたマクロを探しているなら、このレンズよりもオリンパス60mmマクロを勧める。
30mm F2.8の解像力は、開放から周辺部まで非常に高いので、画質の面では躊躇なく開放で使えそうですね。その他のテスト結果も良好で優等生的なレンズという印象ですが、ワーキングディスタンスは短いようなので、倍率の高い近接撮影中心の方は、パナソニックの45mmやオリンパスの60mmなどの、もう少し長いレンズの方が使いやすいかもしれませんね。
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このレンズ使っていますが、普通に使う範囲ではとても良いです。ただ、最近接での撮影では手振れ補正が悪さをしているようで、補正をオフにしたほうがまともに解像するようになる点(これはファームアップで改善して欲しい)、ケンコーの中間リングと併用すると途端に球面収差が目立ってしまう点など、不満な点はなくもないですが、一般利用の範囲で問題の影響を受けることはまずないのと、1/2倍から等倍にかけて急に画質が荒れてくるオリンパスマクロと違って、(手振れ補正オフなら)等倍でも光学性能がさほどスポイルされない点も良いです。MF時のフォーカスの移動幅が大きいので、大きくピントを動かす時にフォーカスリングを長々動かさずに済む点も他の2本のマクロレンズと違い、一般撮影寄りの造りですが、具合良く感じます。