パナソニック25mm F1.7は良好な性能で大きな欠点の無いレンズ

LensTip に、パナソニックの標準単焦点レンズ「LUMIX G 25mm F1.7 ASPH.」のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix G 25 mm f/1.7 ASPH.

  • フォーカスリングは、同じF1.7シリーズの42.5mm F1.7は金属製だったが、このレンズはプラスチック製になっている(マウントは金属製)。42.5mm F1.7は日本製で、このレンズは中国製だ。
  • 最短から無限遠までのフォーカスリングの回転角は、リングを速く回すと約180度で、ゆっくり回すと約360度になる。距離目盛りは無い。フォーカシングでフィルター枠は回転しない。
  • 解像力は、中央は開放から十分実用的(60lpmm前後)で、絞ると70lpmm前後に達する(良像の基準値は44-45lpmm)。これはオリンパス25mm F1.8とほとんど同じ値で、オリンパスは少々期待外れと感じたが、パナソニックは非常に安価なので、まずまず良いと言ってもいいだろう。
  • 隅の解像力は開放から実用的(50lpmm)で、F2.8でピーク(66lpmm前後)に達する。ここではパナソニックはオリンパス25mm F1.8よりも良好な性能だ。このレンズの解像力は、とても手頃な価格のレンズとしては良好だが、際立ってはいない。
  • 軸上色収差は目に見えるが、低いレベルで、大きな問題は無い。
  • 倍率色収差は、絞り値にはあまり影響されず、0.0.4%から0.05%の範囲に収まっており、全く問題は無い。このカテゴリでは、パナソニックはオリンパス25mm F1.8よりも少し良好だ。
  • フォーカスシフト(絞ったときのピントの移動)は全く見られない。
  • 歪曲は未補正のRAWでは-1.99%のタル型で自慢できるような値ではないが、大きな不満もない(JPEGでは自動補正され-0.20%のタル型)。興味深いことに、より高価なパナソニックのLEICA25mm F1.4 は25mm F1.7よりも歪曲が大きい(-2.3%)。オリンパスの25mm F1.8はRAWで-1.12%のタル型で、歪曲に関してはベストだ。
  • コマ収差は全く問題がなく、パナLEICA25mm F1.4やオリンパス25mm F1.8よりもずっと優秀だ。非点収差は8%で、開放付近では画質に影響があるが、オリンパス25mm F1.8よりも良好で、パナLEICA25mm F1.4 とほとんど同等だ。
  • 周辺光量落ちは、開放で45%(-1.74EV)の大きな値だが、それでもオリンパス25mm f1.8 よりは良好だ。絞るとF2では37%(-1.32EV)、F2.8では29%(-0.97EV)になり、F4ではわずか8%(-0.25EV)で気付かないレベルになる。
  • 逆光耐性は開放ではほとんど問題は無いが、絞ると劇的に状況が変わり、太陽が画面の内側にあるときでも外側にあるときでも強烈なゴーストが出る。逆光耐性は、パナLEICA25mm f1.4やオリンパス25mm F1.8よりも悪い。
  • AFはG7との組み合わせでは静かで速く、最短から無限遠までは0.4秒前後だ。これはE-M10との組み合わせでも同じだった。スタジオ内のテストでは、AFを外したのは2-3%で、AF精度に問題はないが、どのテスト機との組み合わせでも若干前ピンの傾向があった。
  • パナソニック25mm F1.7 は華々しい性能ではないが大きな欠点もない。一言で言うと、25mm F1.7はしっかりとしたレンズだ。多くのカテゴリで良好な(少なくとも、まずまずの)性能で、加えてとても理に適った価格だ。
  • 良い点: 中央の良好な画質、隅の良好な画質、軸上色収差の問題が無い、倍率色収差が少ない、球面収差に目立った問題が無い、コマ収差が非常に少ない、非点収差が穏やか、高速で静かで正確なAF、価格の割りに性能が良くコストパフォーマンスが良好。
  • 悪い点: 周辺光量落ちが大きい、絞ったときの逆光耐性が理想とは程遠い。

 

25mm F1.7は実売価格約2万円のかなり安価なレンズですが、光学性能はより高価なオリンパス25mm F1.8 に負けておらず、価格を考えれば立派な性能と言ってよさそうです。

問題点して指摘されている2つの項目のうち、周辺光量落ちはそれほど問題が無い値だと思いますが、逆光耐性は、太陽が画面内でも画面外でも強いゴーストが出るようなので、少し注意が必要かもしれませんね。

2016年3月14日 | コメント(6)

コメント(6)

近年のカリカリだけのレンズがどうにも気にくわないのですが、このレンズは人物などにはとても良い感じです。(まだ少し硬いですが。)

これで,もっとボケが柔らかければベストでした。でも、かなりお気に入りです。

> 最短から無限遠までのフォーカスリングの回転角は、リングを速く回すと約180度で、ゆっくり回すと約360度になる。

バイワイヤによる可変速フォーカシングは正直使いづらいです。ファームで固定速にできるといいのですが...

ミラーレス用レンズで前ピン傾向って初めて聞いたような・・・

前ピン傾向とのことですが、像面でのコントラストAFなのになぜ前ピンになっちゃうんでしょうかね…。
レンズに依存しないような気がするんですが、ボディーメーカーかえても同じってことは、レンズに何かあるんですかねぇ。

あるいは、テスト環境に問題でもあるのかな。

コントラストAFでピントがずれるというのは、カメラがコントラストから自動的に判断するピント位置と、人間が主観で判断するピント位置とに、若干のズレがあるのではないかと思います。カメラ側の機種を問わず前ピンの傾向があるのは、レンズの収差の残り方に癖があるのかもしれません。

"ジャスピン"位置をどのように定義するか次第でしょうね。
解像力で見るのか/コントラストで見るのか/収差の多寡で見るのか とか 画面中央のみを見るのか/画面全体の平均で見るのか/中央重点のように重み付けしてみるのか 等々。
コントラストAFであっても、解像力最良点を目指してAFすると良いですね。


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このページは、2016年3月14日 に公開されたブログ記事です。

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