ニコン開発陣のインタビューが掲載

dpreview に、DLシリーズやD5/D500などに関するニコンのインタビュー記事が掲載されています。

CP+ 2016: Nikon interview

  • (DLシリーズのカメラを3機種開発したのはなぜ?) 多くの顧客に一度に満足して貰いたいと思っている。DL の"D"はデジタルカメラを、"L"はレンズを意味している。我々は顧客に、交換レンズを選ぶように、DLシリーズのカメラを選んで欲しい。これが、DLシリーズのカメラに18-50、24-85、24-500と命名した理由だ。
  • (DLシリーズとCOOLPIXとの違いは?) DLシリーズのターゲットは、ニコンの一眼レフを使用していてプレミアムコンパクトを探しているハイエンドユーザーだ。COOLPIXは大衆市場向けで、操作の点で非常に使いやすいものになっているが、DLシリーズの操作性と多様なレンズは一眼レフに近い。
  • (Nikon 1 シリーズのレンズ開発は期待できるのか? それともDLシリーズに注力するのか?) どのような製品が適切なのかを決定するために、顧客のニーズと市場のトレンドを引き続き見ていきたい。将来の計画については、まだ明らかにできない。
  • (DLシリーズのカメラにNikon 1シリーズと同じAF性能を期待していもいいのか?) イエスだ。
  • (ニコンからプロフェッショナルレベルのミラーレス機は登場するのか?) 市場から求められているものを開発することで、顧客のニーズに応えたいと思っている。我々は慎重に市場のトレンドを観察しており、一眼レフ市場が縮小している一方で、ミラーレス市場は同じようには縮小していないことに気付いている。従って、我々は引き続きトレンドを観察しつづけ、顧客からの要望はどのようなものであれ応えていきたい。
  • (DLシリーズとCOOLPIXは将来共存すると思うか?) イエスだ。COOLPIXは引き続き開発される。
  • (D500はD300Sの後継機なのか?) イエスだ。D500は、D300Sから7年経って登場したDXフラッグシップ機だ。
  • (D7000シリーズがD300シリーズの後継だったのでは?) D7000シリーズがD300Sユーザーの一部をカバーすることを期待していたが、顧客がD300Sの後継機を求め続けたので、D500を開発した。
  • (D500が登場したので、プロ用DXレンズの開発も続けられるのか?) イエスだ。市場のニーズを分析して、もし必要なら更なるレンズを出す計画だ。
  • (D5とD500に20MPセンサーを選んだ理由は?) 20MPは、画質と使い勝手(スポーツ写真家が重視する動作スピードなど)のバランスの観点で、現時点ではベストの解像度だと思っているからだ。
  • (動体追尾AFの点では一眼レフがミラーレスよりも常にアドバンテージがあると思うか?) イエスだ。特にハイスピードな動体の追尾の点では、アドバンテージがあると思っている。
  • (D5のセンサーは高感度性能改善のためにカラーフィルターの配列を変更していると理解しているが、この件について何かコメントできるか?) どのようにしてD5の高感度性能を実現しているのか正確に説明するのは難しいが、基本的なコンセプトは集光力を改善するということだ。これによって、ノイズを減らし感度を増している。
  • (AF精度が重要になってきており、シグマやタムロンのドックのようなソリューションもあるが、どのようにしてこの問題に対処するべきか?) ピント調整を容易にするために、自動的にAFアジャストを行う機能をD500とD5に導入している。これまでAFアジャストが面倒だと考えていたユーザーが自動アジャストを使い始めることに期待している。

 

ハイエンドミラーレス機に関しては、ニコンは明確なコメントは出しませんでしたが、一眼レフ市場の縮小が続けば、いずれはフルサイズやAPS-Cなどのハイエンドミラーレスシステムが登場する可能性が高そうですね。

あと、D5のセンサーのカラーフィルター配列が変更されている話は初耳ですが、一般的なベイヤーセンサーではないのでしょうか?