ニコンD5・D500のAF自動調整は本当に実用的な機能

dpreview に、ニコンD5・D500に搭載されているAFの自動調整機能のレビューが掲載されています。

Maximum sharpness: Nikon's automated AF Fine Tune explained

  • ニコンD5とD500で導入されたAFの自動調整機能に、我々はとてもワクワクしている。これは、これまでのように試行錯誤を繰り返すことなく、素早く最適なAFの調整を行うことができる機能だ。この機能では、精度の高いライブビューのコントラストAFを使用して、位相差AFシステムの調整を行う。
  • 調整のテストはD5とニコンの24mm f/1.8 で行った。AFはシングルAFポイントで、人物の左目にピントを合わせている。AF調整前の画像は前ピンが見られるが、AF調整後は正しく目にピントが合っている。
  • AFの自動調整は、現時点ではレンズごとに1つの設定しかできず、これはズームの広角端と望遠端の両端での調整はできないことを意味している。更に、中央のAF測距点でしか調整できない。キヤノンのマイクロアジャストは、自動調整はできないがズームの両端でAFの調整が可能だ。シグマとタムロンのUSBドックは、ズームと両端と、3~4箇所の異なる距離での調整が可能で、非常に精度の高い調整を行うことができる(しかし、これはテストをしながら8回も調整をすることになり非常に手間がかかる)。
  • ニコンのAFの自動調整機能は、最近、一眼レフに追加された機能で最も歓迎される機能の1つだろう。この機能は本当に実用的な機能だ。

 

人物のサンプル画像を見る限りでは、調整前では明らかにピントが甘い画像が、AFの自動調整後は見違えるようにシャープになっているので、自動調整機能は申し分なく機能しているようです。

機能面ではマニュアルのAFアジャストや、シグマ・タムロンのUSBドックを使った調整機能に比べると、非常に簡素なものになっているようですが、この自動調整は10秒程度で調整が完了するということなので、撮影の条件に合わせて現場で調整し直すこともできそうですね。