オリンパスはデジカメ事業の売却は全く考えていない

ダイアモンドオンラインで、オリンパス笹宏行社長のコメントが紹介されています。

オリンパス、デジカメ事業に誤算で医療一本足へ

  • 中期経営計画で目を引くのは、主力の医療事業への一段の集中で、医療の売上比率は82%を占める。
  • 過去4年間で誤算だったのはデジタルカメラ事業だ。スマートフォンに押されて想定以上にカメラ市場が縮小し、事業損失を止められなかった。今後もさらに身を縮める計画で、20年度には連結売上高の5%程度にまで縮小する。「PEN」「OMD」など商品面で存在感を放ちながらも、デジカメ事業の社内での位置付けは低下しそうだ。
  • デジカメ事業は規模が小さくなっても「全社の技術のドライバー」。デジタル化はカメラで先行して始まって、その技術は医療のデジタル化に生かされた。デジカメの大量生産技術も、今後強化する医療の消耗品ビジネスに転用されることになる。
  • デジカメ事業の売却は全く考えていない。もし売却してしまったら、医療に応用できる技術プールがなくなってしまう。

 

オリンパスは今後はより一層医療事業に集中するということで、デジカメ事業にはあまり明るいニュースではありませんが、デジカメ関連はハイエンドの製品にシフトしているようなので、製品ラインナップは縮小しても、マニア向けの製品は意外に充実するかもしれませんね。