DxOMarkにEOS 80Dのセンサースコアが掲載

DxOMark に、キヤノンEOS 80Dの新型24MPセンサーのスコアとレビューが掲載されています。

Canon EOS 80D sensor review: Dynamic performer 

 

    80D         70D      7DMark II    8000D    KissX8i 
Overall Score
(RAWによる
センサーの総合点)
79 68 70 70 71
Color Depth
(色の再現域と分離)
23.6 22.5 22.4 22.6 22.7
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
13.2 11.6 11.8 12.0 12.0
Low-Light ISO
(DxOの基準で許容できる
最高のISO感度)
1135 926 1082 915 919

  •  80Dに搭載されているキヤノンの新開発のセンサーのスコアは79で、これまでのキヤノンの同程度の画素数のセンサー(Kiss X8iや8000Dのような)から、顕著な性能の改善が見られる。センサーの改善により、SN比が向上しており、これに伴って色再現やダイナミックレンジ、高感度性能が改善している。
  • 70Dや7D Mark II のセンサーと比較すると、80Dは色深度が1bit以上増している。しかし、大きな改善が見られるのは最低感度で、ISO200では差が小さくなり、ISO400以上では同程度になる。
  • 80Dの13.2EVのダイナミックレンジは立派な値だが、高感度ではこのアドバンテージは急速に減少し、ISO800以上では80Dは7D Mark II に後れを取っている。
  • 高感度性能は7D Mark II と同程度で、旧型機(70D)から若干の改善が見られるが、80Dのセンサーで大きく改善しているのは最低感度での性能だ。
  • 80Dは低感度のノイズが改善され、これまでのキヤノンの機種よりもダイナミックレンジや色再現が改善している。しかしながら、クラストップのセンサー(α6300やD7200のセンサー)は、それでもなおダイナミックレンジや高感度性能でリードしている。
  • 高画素化しながら最低感度のノイズを減らしているのは偉業で、80Dのセンサーは全体的にとてもしっかりとした性能だ。

 

80Dのダイナミックレンジは、旧型の70Dから1.6EVも改善し、比較的新しい8000D・Kiss X8iからでも1.2EVと大幅に改善しているので、センサーに相当大きな改良があったのは間違いなさそうです。また、色再現の改善幅もかなり大きいようです。

ここにきて、キヤノンが懸案だったダイナミックレンジの改善に力を入れ始めたようなので、今後登場する5D4や6D2などのセンサーにも期待できそうですね。