ペンタックスFA50mm F1.4は今でも十分な性能のレンズ

ePHOTOzine に、ペンタックスFA50mm F1.4 のフルサイズ機(K-1)によるテスト記事が掲載されています。

SMC Pentax-FA 50mm f/1.4 Review

  • フイルム時代の1991年に設計されたFA50mm F1.4が、K-1の高画素のセンサーで、どのような結果になるのか興味深い。
  • AFはボディ内モーターで、動きは速いが、DCモーターやSDMに比べるとうるさい。クイックシフトフォーカスは非搭載だ。防塵防滴仕様ではないが、鏡筒は水が入りにくそうな構造に見える。
  • 中央の解像力はF1.4ではとても甘いが、F2で良好になり、F2.8からF22ではとても良好になる。解像力のピークはF5.6だ。隅の解像力はF1.4とF2では甘いが、F2.8では良好になり、F4からF8ではとても良好だ。ここでも解像力のピークはF5.6だ。
  • 歪曲は-1.22%のタル型で、この種のレンズとしては良好だ。
  • 倍率色収差は中央は非常によく補正されている(約1/4ピクセル)が、隅では少し目立つ(約1.5-2.5ピクセル)。
  • 全体として、このレンズはコントラストが高く、パンチのある画質だ。
  • フレア耐性は高く、画面の隅に太陽があるときでもフレアは出にくく、コントレスの低下も見られない。
  • ペンタックスのレンズはカラーバランスが素晴らしく、このレンズも例外ではない。発色は若干暖色のナチュラルカラーで、カラーバランスは最新のHDコーティングのレンズに近く、一貫している。
  • このレンズの性能は、いまでもなおしっかりとしていて、最新のフルサイズ用のレンズと張り合うことができる。このレンズのクオリティは高いレベルで、使い勝手も良好だ。
  • 良い点: 解像力が高いレベル、中央の色収差が少ない、発色が素晴らしい、フレアが少ない、軽量コンパクト。
  • 悪い点: クイックシフトフォーカスが搭載されていない、防塵防滴ではない、隅の色収差。

 

FA50mm F1.4は開放では甘いようですが、少し絞れば十分な解像力になるので、最新の単焦点のような開放からキレキレの描写を求めるのでなければ、高画素機のK-1でも問題無く使えそうですね。あと、25年も前のレンズにもかかわらず逆光に強いのは、さすがSMCですね。

FA50mm F1.4がこれだけの性能があるので、愛用者の多いFA LimitedのK-1によるテストも良い結果が期待できそうです。