ペンタックスK-1のリアルレゾリューション+動体補正のテスト記事が掲載

dpreview に、ペンタックスK-1のリアルレゾリューション+動体補正機能のRAWとJPEGによるテスト結果が掲載されています。

Pentax K-1 Pixel Shift Resolution: Updated Field Test

  • 滝の画像で、リアルレゾリューションを使用して動く被写体でテストを行った。サンプル画像は、ピクセルシフトOFFとON、ON+動体補正で撮影しており、ACR(Adobe Camera RAW)とSilkyPixで現像したものとカメラ撮って出しJPEGを用意した。
  • 滝のサンプル画像から見て取れるように、リアルレゾリューションには大きなメリットがあり、枝葉などの部分のディテールが大幅に改善し、ダイナミックレンジも2EV近く広くなっている。
  • スタジオの静止した被写体ではACRの現像結果が素晴らしく見えたが、滝の画像では、動いている部分に不快な色が付いてしまっている。付属のSikyPixでは全く色が付かず、ここではACRよりもずっと良い仕事をしている。
  • リアルレゾリューションのRAWでは、ACRは動体補正に対応しておらず、動いている被写体がある場合は、クロスハッチ状の色が付いて使いものにならない。とは言え、それ以外の部分では、リアルレゾリューション使用時は顕著にディテールが増している。
  • SilkyPixは動体補正を現像結果に反映させることができ、ずっと不自然さの少ない画像が得られる。SilkyPixは、リアルレゾリューションの動体補正では、しばしばカメラ撮って出しのJPEGよりも良好だ。ただし、Mac版のSilkyPixではプレビュー画面が正常に表示されず、リアルレゾリューションの現像に使うのは困難ではないにしろ厄介だ。
  • Capture OneとDxO Optics Pro は、現状ではリアルレゾリューションに対応していない。
  • 動いているものがない静止した被写体(ビル群のサンプル画像)では、リアルレゾリューションは際立った結果が得られ、ディテールは非常に印象的だ。

 

滝のリアルレゾリューションによる撮影では、JPEGでは動体補正を使っても流れ落ちる水の描写に少し不自然さが見られますが、SilkyPixはこの部分をとても上手く処理しているという印象です。

ただ、動いている枝葉の部分はどちらも不自然な描写が見られるので、リアルレゾリューションは、やはり基本的に静物専用と考えた方がいいかもしれませんね。