ソニーFE50mm F2.8 Macroは素晴らしい性能で楽しめるレンズ

ePHOTOzine に、ソニーのEマウント用のマクロレンズ「FE50mm F2.8 Macro」のレビューが掲載されています。

Sony FE 50mm f/2.8 1:1 Macro Lens Review

  • 鏡筒はハイクオリティなプラスチック製で、重さは236gと控えめだ。フードは用意されていないが、前玉が奥まった所にあるので迷光は入りにくい。
  • フォーカスリングは絹のように滑らかに動く。AFは確実に合焦点するが、非常に遅く、近距離では迷うことがある。フォーカシングではレンズは繰り出すが、前玉は回転しない。
  • 解像力は、中央は絞り値にかかわらず素晴らしい値(excellent)で、F16でも回折の影響による解像力の低下はわずかだ。隅は開放では非常に甘いが、F4に絞るととても良好な値(very good)になり、F5.6からF11では素晴らしい値(excellent)になる。F16でも解像力はまだとても良好(very good)だ。
  • 色収差は、中央は非常に少なくゼロに近い。隅は色収差がいくらか見られる(ピークで1.5ピクセル)が、多くのシチュエーションで目立ちすぎることはない。
  • 逆光ではフードが無くてもフレアの兆候は見られなかった。
  • 歪曲は+0.0548%の糸巻き型で非常に良く補正されており、ほとんど気付かないだろう。後処理による歪曲の補正は必要ない。
  • 絞り羽根は7枚しかないが、それでもボケはとても気持ちがいい。ボケ味に特化して設計されたレンズではないので、ボケはウルトラスムーズではないが、それでも満足の行くものだ。
  • ソニーのFE50mm F2.8 Macoroは、現実的な価格で、性能も素晴らしく使っていて楽しめるレンズだ。
  • 良い点:素晴らしい解像力、中央の色収差、逆光耐性、最大撮影倍率が等倍、軽量・コンパクト、歪曲が少ない、防塵防滴。
  • 悪い点:隅でいくらか色収差が見られる、AFがかなり遅い、開放で隅が甘い。

 

このレンズは開放では少しソフトな描写のようですが、絞ったときは画面全域で高解像力で、サンプルを見ても隅までカリカリっとしたシャープな描写という印象です。ボケも滑らかで逆光耐性も良好のようですが、AF速度だけは少し気になるところですね。