DxOMarkにシグマ50-100mm F1.8 DC HSM Art のスコアが掲載

DxOMarkに、シグマのAPS-C用の大口径望遠ズーム「50-100mm F1.8 DC HSM Art」のスコアとレビューが掲載されています。

Sigma 50-100mm f/1.8 DC HSM A Canon lens review 

 テスト機は7DII  SIGMA
50-100F1.8DC 
SIGMA
50-150F2.8OS 
Canon
70-200F2.8 IS II 
DxOMarkスコア 27 20 19
解像力 14P-Mpix 13P-Mpix 12P-Mpix
透過 2T 3.4T 3.5T
歪曲 0.1% 0.2% 0.1%
周辺光量落ち -1.3EV -0.7EV -0.3EV
色収差 6μm 7μm 3μm

  • シグマ50-100mm F1.8 の総合スコアは27で、7D Mark II でテストした中では屈指の性能のレンズだ。14P-Mpixの解像力は、キヤノンのAPS-C機でのテストでは、フルサイズ用のレンズも含めて最高の値だ。
  • このレンズは、50mmでは開放からシャープで均一性が高いが、70mmでは若干隅が甘くなる。100mmは少し解像力が低下するが、それでもなおとても良好な解像力で、隅まで均一だ。解像力のピークは、ズーム全域でF2.8からF5.6だ。
  • 色収差は非常に良く補正されており、どのような絞り値・ズーム域でも、色ズレはほとんど見られない。
  • 周辺光量落ちは、開放では見られるが、それほど大きな問題ではなく、F2.8まで絞れば解消する。
  • 歪曲は50mmで0.4%のタル型、100mmで-0.4%の糸巻き型だが、これは顕著なものではなく、直線は、ほぼ真っ直ぐに見える。
  • シグマの50-150mm F2.8 OSと比べると、50-100mm F1.8は透過率が改善している。解像力のスコアは近い値だが、50mmと70mmでは50-100mm F2.8の方がよりシャープで均一性も高い。100mmでは同程度だが、絞った時のピークの解像力は50-150mm F2.8 OSの方が若干高く、均一性は50-100mm F1.8が若干優れている。
  • シグマ50-100mm F1.8は解像力が非常に良好で、開放から素晴らしい画質だ。キヤノンのAPS-C機でのテストでは最高の性能のレンズで、APS-C機のユーザーには高い価格だけの価値はある。

 

50-100mm F1.8 DC Art は、F1.8の大口径ズームにもかかわらず、開放から周辺部まで十分な解像力を維持しているのは素晴らしいですね。ズーム域は狭いですが、単焦点並みのボケが得られるので、ポートレートの撮影などで便利に使えそうです。