・Olympus M.Zuiko 25mm f/1.2 PRO Lens Review
- 鏡筒はコンパクトで、ほどほどの重さ(410グラム)だ。フォーカスリングを「押す」「引く」の動作でMF/AFを切り替えられるが、この切替えは非常に軽く、意図せずにMFとAFが切り替わってしまうので、もう少し動きが重い方がよかった。
- AFはキビキビと動くが、G6との組み合わせでは、開放ではそれほど正確ではなく、MFを使った方がより正確にピントを合わせることができた。しかし、通常の用途では、おそらく絞るので、AFは十分な性能だろう。
- 解像力は、中央はF1.2で素晴らしい値(excellent)で、F2~F4に絞ると、際立った値(outstanding)になる。隅は開放ではそこそこの値(fair)で、F2~F2.8では良好な値(good)だが、F4~F11ではとても良好な値(very good)まで上昇する。
- このレンズは、屋外で通常の距離で撮影すると、中央から隅まで非常にシャープなので、この解像力テストでは、おそらく完全に正しく評価することはできないだろう。このレンズはリアルライフ向きで、近接撮影用に向いていない。これは、このような大口径レンズでは仕方がないことだ。
- 倍率色収差は、中央はほぼゼロで、隅でも良く補正されており、大部分の状況では目につかない。明るい背景の木の枝のような被写体では、いくらか色ズレが見えことがあるが、これは後処理で容易に補正できる。
- 逆光耐性は、ほとんどパーフェクトで、逆光で顕著なコントラストの低下は見られなかった。
- 歪曲は-0.312%の非常に弱いタル型だ。
- ボケは全体的に非常に素晴らしい。
- 25mm F1.2 PRO は、優秀な解像力で、色収差が少なく、フレアが見られず、ボケ味もとても心地の良い、非常に素晴らしいレンズだ。このレンズは、実に魅力的な提案だと思う。
- 良い点:素晴らしい解像力、非常に色収差が少ない、フレアが見られない、美しいボケ、歪曲が少ない、コンパクト、防塵防滴仕様。
- 悪い点:近距離では周辺部の性能が低い、AF/MF切り替えが軽い、価格が高い。
解像力テストでは周辺部の解像力が低めで、絞ってもなかなか改善しませんが、実写サンプルを見ると、確かに周辺部まで良く解像していて申し分の無い写りという印象なので、レビュアーの言うように、このレンズは、近距離のチャート撮影では性能を発揮できないのかもしれませんね。
それから、LensTipなどの他のレビューであまり芳しくない評価だった逆光耐性が、ここでは「ほぼパーフェクト」という非常に高い評価になっているのが興味深いところです。どちらの評価が正しいのでしょうか。
通りがかり
ん? 逆光耐性は強くはないですね。
何を持ってパーフェクトなのか気になりますが、ある一定の
逆光試験までは問題無くて、それを超えると一気に破綻する
こともありますし。
それと解像力試験も確かに近接テストは、廉価品の25mmF1.8
などと比較してもは強くないと思いますが、かといって風景など
遠距離は得意でもないですね。日常スナップ的な近/中距離が得意
な使用感です。いつだったかパナソニックの25mmF1.4との比較
サイトでもそんな結果でした。
ePHOTOzinenはF5.6以上絞って建築や風景撮ってますから
それはあの程度解像しなければおかしいでしょう。むしろ絞りきらないと解像不足になります。
ahn
被写体との距離によって性能が変わる点はもっとレビュー時に重要視されて良い気がします。
レビューサイトの評価を気にして近距離チャートに特化したレンズが増えても困ります。
Aron
焦点距離的には標準レンズなんだけど、標準レンズと言うほど万能感はないですね。
F2.8以上に絞って使うなら標準ズームで間に合わせる訳で、やっぱりこのレンズは開放からF2.0の間で使うレンズだと思っています。
しゃもじ
>通常の用途では、おそらく絞るので、AFは十分な性能だろう
このレンズの魅力はボケ味と、開放でも十分な解像力を併せ持っていることです。よってf1.2~2.0あたりでの使用がこのレンズの醍醐味です。クセのあるレンズは大抵、得手不得手のコンディションというものを持っていますから、逆光耐性や解像力といった性能が場面によって大きく異なるというのは感覚的に納得できます。
れい
万能すぎるレンズは無味無臭になってしまうので、ある程度の弱点を抱えても特化したレンズをメーカーには作ってほしいですね。
ED 25mmはボケの秀逸さと解像感が際立っていますので、フルサイズユーザーでも欲しくなるようなレンズであると思います。
75~80点平均のレンズより、及第点レベルの弱点があっても補って余りある特性こそが単焦点の魅力ですね。