ソニーα9のノイズリダクションは指折りの性能

dpreview の画質比較ツールに、ソニーα9のデータが登録され、RAWとJPEGの画質に関するレビューが掲載されています。

Sony a9 First Impressions Review

RAWのパフォーマンス

  • パッと見では、α9はD5や1D X Mark II よりも若干ソフトに見えるが、ディテールは同程度のように見える。
  • ライトを暗くした時の高感度ノイズ性能は、α9はD5と同程度で、1D X Mark II にはごくわずかに優っている。超高感度域では、D5がα9をリードしているが、どの機種も非常にノイズが多いので、その差は横に並べて比べないと分からない。
  • α7R II とα9との比較では、α7R II の方が若干シャープでディテールは遥かに豊富だ。高感度ではノイズは同程度だが、α7R II の方がよりディテールは豊富だ。

JPEG出力

  • JPEGではα9でも、まだ、青が緑がかる傾向と、黄色の深みや彩度(D5のような)に欠ける傾向が見られる。赤と黄色は、1D X Mark II に比べると若干薄い。色再現は、明るい青を除けば、ライバルと比べて控えめだ。高感度では、この色の傾向は更に顕著になる。とは言え、色の改善もされており、α7R II よりは黄色は若干良くなっているように見える。
  • 低感度では、シャープネスのかけ方がとても賢く、画像に不自然さがなく、D5以上のディテールが見て取れる。
  • 高感度では、α9もD5も輝度ノイズは出るが、色ノイズは抑えられている(これはα7R II と似た傾向だが、α9の方がよりクリーンに見える)。1D X Mark II のノイズリダクションは、α9ほど賢くはなく、低コントラスト部分のディテールも消えてしまっている。ISO12800になると、α9もD5でディテールが残っている部分でいくらかディテールの消失が見られるが、1D X Mark II よりはずっと良好だ。
  • 全体として、α9のノイズリダクションは、これまでに見た中で指折りの性能だ。

a9_d5_comp_001.jpg

α9はRAWからACRで現像した画像では柔らかい感じですが、JPEGは非常にシャープで、RAWとJPEGの画質は対照的ですね。JPEGの高感度の処理は記事にあるように、なかなか優秀という印象です。

α9の高感度ノイズは、RAWではD5よりも少し多いように見えますが、1D X Mark II とは同程度でしょうか。