ニコンは「基本性能や質感がしっかりした『ニコンだな』と思ってもらえるものを出す」

日刊工業新聞ニュースイッチで、ニコンの役員のコメントが紹介されています。

ニコン、カメラ復活の処方箋 

  • ニコンは高画素タイプの中高級一眼レフカメラ「D850」の開発を進めていることを明らかにした。機種名の数字を810から850に一気に増やし、大幅に進化させる。
  • ニコンDLの発売中止は「英断だ」(カメラ大手役員)という声がある一方、ニコンの強みを発揮すべき分野であるため、「発売中止は理解に苦しむ」(国内証券シニアアナリスト)と厳しい声も上がる。
  • 市場とニコンの乖離は他にもある。拡大しているミラーレスカメラ市場に十分に商品を出せていない。360度を撮影するアクションカメラはスマートフォンとの接続性で評判が悪く、計画の半分にも届いていない。
  • 映像事業を担当する御給伸好常務執行役員は、「基本性能や質感がしっかりした『ニコンだな』と思ってもらえるものを出す」と話す。ブランド力を生かせる中・高級一眼レフや交換用レンズ、ミラーレスカメラを強化する。ミラーレスは早期に品ぞろえを増やす。
  • 課題は、DLやアクションカメラで起きた開発遅れにつながるリソースの配分ミスや、ユーザーが求める条件とのずれをなくすことだ。「商品化プロセスを抜本的に見直す。近道はない」(同)。
  • ニコンは2月に光学部品の生産を集約し、4月に各事業部に分散していた光学設計機能を集めて光学本部を新設した。同本部を中心に、産業用レンズの設計技術の要素を取り出し、カメラに搭載できる水準までコストを抑える。2-3年内をめどに、ミラーレスカメラなどへ搭載を目指す。

 

ニコンの役員が「基本性能や質感がしっかりした『ニコンだな』と思ってもらえるものを出す」と述べているので、今後のニコンのカメラは、カメラの基本的な部分を重視した直球勝負のカメラになりそうですね。

また、ミラーレス用のレンズは、産業用レンズの技術を活用するということなので、高性能なレンズの登場が期待できそうです。

なお、元記事の最後にあるニコンの社長のコメントは、以前のインタビューと全く同じ内容なので割愛しました。