m4/3用の6本の中望遠単焦点レンズの解像力テスト

Lensrentals に、パナソニック、オリンパス、フォクトレンダーの42.5mmと45mmの合計6本の中望遠単焦点レンズの解像力テストが掲載されています。

Some More m4/3 MTF Testing

  •  パナソニックLEICA 45mm F2.8:開放では解像力はそれほど良好ではない。非常に均一で、非点収差(グラフの実践と点線の乖離)は少ないが、解像力は低い。F2.8のレンズとしては解像力は異例に低く、特に細部のディテールを示す高周波が低い。とは言うものの、このテストは遠距離の解像力で、マクロレンズは近接でないと性能を発揮できないものもある。しかし、もしマクロを探しているのでなければ、このレンズは推奨できない。

pana_45mmf28_mtf_f28.jpg

  • オリンパス45mm F1.8:開放ではとても素晴らしい解像力で、パナソニックの45mm F2.8マクロの開放よりもずっと良好だ。周辺部では非点収差が少々見られ、解像力の低下も見られるが、これはとても良好な結果だ。像面湾の曲が大きいため、F2.8に絞ると中央は解像力が上がるが、周辺部は解像力が低下する。

oly_45mmf1.8_mtf_f28vsf18.jpg

  • パナソニック42.5mm F1.7:このレンズは非常に良好な解像力で、隅で非点収差が少し大きいこと以外は、オリンパスの45mm F1.8 と解像力に関しては、ほとんど同じだ。像面湾曲は見られず、F2.8に絞った場合は中央も隅も改善する

pana_45mmf1.7_mtf_f28vsf17.jpg

  • オリンパス45mm F1.2 PRO:大口径なので、開放では上記のレンズ群よりも解像力の低下が予想されたが、このレンズは開放から画面全域で良好な解像力が維持されている。非点収差も穏やかだ。F2.8に絞ったときの解像力は実に素晴らしく、安価なレンズ群よりも良好だ。

oly_45mmf12_mtf_f28vsf12.jpg

  • パナソニック42.5mm F1.2 OIS:オリンパスの45mm F1.2と非常に良く似ているが、中央の解像力はパナソニックが若干高く、隅は若干低い。しかし、画像では恐らく解像力の差に気付かないだろう。F2.8に絞ったときの中央は、オリンパス45mm F1.2に及ばないが、隅を除く画面の中間域ではオリンパスよりも良好だ。

pana_45mmf12_mtf_f28vsf12.jpg

  • フォクトレンダー42.5mm F0.95:超大口径なので、開放の解像力は低くなるが、F0.95としてはとてもしっかりとした性能だ。F1.4に絞ると画面の1/2の範囲までは他のどのレンズよりもシャープになるが、外側1/3ではかなり解像力が落ちる。このレンズは、F2.8まで絞ると、オリンパスとパナソニックのF1.2のレンズの解像力に追いつく。これには感心した。

vo_42.5mmf095_mtf_f095vsf14.jpg

vo_42.5mmf095_mtf_f28vsf14.jpg

  • 結論:フォクトレンダー42.5mm F0.95は見事な性能で、MFでOKなら検討に値するレンズだ。F1.2のレンズが欲しいなら、パナソニックとオリンパスの選択は、OISが必要か否かで決まるだろう。どちらのレンズも価格に見合う価値のあるレンズだ。もしOISが不要ならオリンパスの45mm F1.2の方が若干性能のバラつき(個体差)が少ない。F1.8~F1.7クラスのレンズは、ポートレートなら像面湾曲が強く背景が大きくボケるオリンパス45mm F1.8が、風景や建築なら像面がフラットなパナソニック42.5mm F1.7 が有利だろう。

 

オリンパスとパナソニックのF1.2のレンズは、どちらも解像力は優秀で甲乙つけがたい性能のようですね。フォクトレンダーは、開放ではさすがに甘いですが、絞ると解像力が急上昇するので、絞りによる描写の違いを一番楽しめそうです。

オリンパスの45mm F1.8は像面湾曲が大きいようなので、風景などを撮りたい人にはあまり向かないかもしれませんね。

2018年3月10日 | コメント(18)

コメント(18)

こういう詳細なテストって本当に助かる。
どのレンズにも得意な絞りや焦点距離があり、周辺減光や歪曲などその現れ方はさまざま。
自分が特にこだわっている部分にピークがきているレンズを選びたいですね。

人は撮らないので今までノーマークだったPanasonicの42.5/F1.7。
ポートレート以外の目的で、最近ちょっと欲しくなっていたので、とても良い情報でした。
前向きに検討致します。

ありがとう御座いました!

とても参考になりました。サンプルの写真を見ればある程度のことは分かりますが、単なるレビューでなく客観的なデータはレンズ選びの明確な基準になりますし、主観と比較して勉強にもなるので。翻訳ありがとうございます。

蔵面湾曲が大きい場合は絞ると被写界深度が大きくなって周辺の解像度も上がると思っていたのですが、オリンパスF1.8の評価では逆のことが言われていますね。理由がおわかりになる方いますでしょうか。

ボディはパナですが、42.5/1.7の2線ボケがどうにも好きになれなくて、オリの45/1.8に最近変えました。
パナボディとの組み合わせで、たまにフォーカスが少し遅くなることもあるようですが、ボディ手ブレ補正も効きますし、
ポートレートもよく撮るので、ボケの綺麗なこちらのレンズに変えてまずまず満足しています。

最近、高級化路線で、レンズもどんどん重くなる中で、安価で軽く、写りの良いレンズは本当に助かります。

 F1.2以外の4本をおもに花撮り使っていますが、Olympusの45/1.8はPanasonicの42.5/1.7に比べるとあまり寄れないので、ちょっと出番が少ないです。

 NOKTON 42.5/0.95は(NOKTON四兄弟に共通して言えることですが)開放ではハイライトが淡いハロに包まれていながら、芯は繊細に解像していてボケも美しい印象です。記事のように絞りで表情が大きく変わるのも魅力です。また、最大撮影倍率も1:4(35mm換算 1:2)とかなり寄れるため私の用途では重宝しています。ただ、個性の強いレンズなのでこのあたりは好みによると思います。

 また、解像力もあるに越したことはないですが、LEICAに求めるモノはやはりLEICAらしい色のりと空気感なのかなという気はします。

NOKTON 42.5mm
https://ruribipata.exblog.jp/i79/

LEICA DG 45mm MACRO
https://ruribipata.exblog.jp/i82/

-------

NOKTON 10.5mm
https://ruribipata.exblog.jp/i78/

NOKTON 17.5mm
https://ruribipata.exblog.jp/i81/

NOKTON 25mm
https://ruribipata.exblog.jp/i77/

Leica-R Macro
https://ruribipata.exblog.jp/tags/Macro%28Leica%29/

>Nozawaさん

元記事の下の方に45mmF1.8の像面湾曲のメチャクチャ詳しい解説あります。”Addendum: Field Curvature and MTF”から下のとこです。難しすぎて自分にはよくわかりませんが(汗)

O社の45mm F1.8はサジタル面方向はそうでもないが、メリディオナル面方向の像面の曲がり方がすごいですな。ほとんどU字になってますね。

回答くださった方ありがとうございます。
改めて考えてみましたが、絞りをF2.8まで絞っても「周辺の解像力が大して改善しない」なら分かりますが、「周辺の解像力が悪化する」のは解せません。
絞りを変えながらの試験の最中にピント位置を変えないと過程して、絞り開放での測定をしたままのピント位置で絞りを変えて測定するとした場合、フォーカスシフトの影響で解像力が悪化した状態で計測されるということはあり得そうですが。

>「周辺の解像力が悪化する」のは解せません。

はちまきさんが言ってる箇所に、20行にわたってその理由が書いてあるから、読んでみてはいかが?

ボケが綺麗だけど寄れないオリ
均一な写りだけど二線ボケ傾向しかし寄れるパナ
これは悩ましいですね
F1.2が買えるなら解決することですが…

Nocticron持ちとしてはオリ45mm1.2気になっていましたが、買い換える必要は無いと改めて思いました。ボディがオリの身としてはどっち先に買ったかレベルでしかないですね。
もう少し寄れたりすれば違うのですが。

こういうテストは困ります(笑)

オリンパスの45f1.2を持っていて非常に満足しているのにフォクトレンダーの42.5f0.95も欲しくなってしまいます。

MFっていいですよね!!
PROMINARの25f1.8も使っていますがMFの感触は代えがたい物があります。

パナソニックの45mmマクロを使っていますが、パナソニックはモデルチェンジをした方が良いと思います。
解像度もそうですが、DFDでもAFで迷う点が、使いにくいですね。

度々です…。

結局、Panasonicの42.5/F1.7をお買上げです。

ここのところ、明るいレンズがF2.8ばかりだったので、久し振りのF1.7です。
G9は電子シャッターで1/32000まで使えますので…って、そこまでしませんけれど、ボケなど楽しみたいと思います。

レンズテストと評価において、いかに像面湾曲の影響が大きく
考慮すべきかがよく分かるテストですね。
本来なら最重要項目の一つで、何らかの数値化が必要なくらい
ですが、直に触れるレビューサイトは多くありません。
絞ったときの像面形状はフォーカスシフトと切り離せない問題
です、中心部と周辺部の解像性能はこれら要素抜きでは本来
語ってはならないはずです。

それと、あまり強く触れられていませんが、F1.2同士はパナと
オリ良い勝負っぽいですが、パナの方が明らかに個体差が大きく
像面も平均的に傾いてそうですね。ハイエンドレンズとしては
いかがなものか。設計通りの良好な個体であればオリと同等か
若干よさげな印象なので残念ですね。

Imatest使ってる他サイトのレビューは近距離で解像力測ってるからイマイチ参考にならんのですが、ここは無限遠なので一番信用できると思う。

>パナの方が明らかに個体差が大きく像面も平均的に傾いてそうですね

パナは10本の平均値で像面がこんなに傾いてるってまずくないですかね? 画面左でガチピンでも右でピンぼけとかになりそう・・・


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このページは、2018年3月10日 に公開されたブログ記事です。

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