BCNのチーフアナリストが「ミラーレスの販売台数は今年、一眼レフを上回る」と予測

SankeiBiz に、ミラーレスカメラをめぐる各社の動向に関する記事が掲載されています。

カメラ業界、ミラーレスで反転攻勢

  • スマートフォンに押され、苦境続きだったカメラ業界が息を吹き返すかもしれない。ミラーレスカメラの好調で、低迷してきたデジタルカメラの出荷台数は2017年、7年ぶりに前年比でプラスに転じ、出荷額も5年ぶりに増加した。
  • 富士フイルムの光学・電子映像事業部の飯田年久事業部長は、一眼レフを手がける理由はもはや存在せず、そればかりか「市場はミラーレスが一眼レフをひっくり返す。(近い将来)ゲームチェンジが間違いなく起きる」と語った。
  • CIPAによると、国内メーカーの17年のデジカメ出荷台数は前年比3.3%増の2497万台。このうちミラーレスは29.2%増と大幅に伸び、400万台に乗せた。対照的に、一眼レフカメラの出荷台数は12年の約1620万台から17年の約759万台へ右肩下がりが続いている。
  • キヤノンはこれまで稼ぎ頭の一眼レフとの食い合いを懸念し、ミラーレスには慎重姿勢だった。しかし、キヤノンマーケティングジャパンの坂田正弘社長は「ミラーレスと一眼との食い合いが起きることがあったとしても、ミラーレスで国内シェアナンバーワンを達成していく」と、攻勢に転じる方針を鮮明にし、CP+の会場でもその新製品を所狭しと並べて猛プッシュした。
  • やはり一眼レフに強いニコンもミラーレスの開発を急ピッチで進め、今年度中に発売する方針を明らかにしている。一部では「海外の大規模展示会でお披露目するのではないか」(業界関係者)ともささやかれる。
  • 調査会社BCNの道越一郎チーフエグゼクティブアナリストは「トップメーカーのキヤノンが重い腰を上げ、Kissブランドのミラーレスを出したことで、業界のミラーレスシフトはさらに加速するだろう」と分析する。そして「ミラーレスの販売台数は今年、一眼レフを上回る」と予測した。

 

キヤノンは既にEOS Kiss M を投入しており、ニコンも今年中に新ミラーレスシステムを発売する方針ということなので、BCNの予想通りに、今年中にミラーレスの販売台数が一眼レフを上回るかもしれませんね。

ニコンの新ミラーレスシステムは、秋のフォトキナで登場する可能性が高いようですが、キヤノンも同時期に噂のフルサイズミラーレスを投入するのかどうかが気になるところです。