シグマの新しいフルサイズミラーレス用レンズ群は小型化されるが大幅に小さくはならない

lensvid に、シグマの山木和人社長の動画インタビューが掲載されています。

Sigma CEO Interview (found via PhotoRumors

  • シグマは独自マウントのフルサイズミラーレスを開発していたが、パナソニックの誘いでLマウントアライアンスに参加することになり、ライカLマウントを選択した。
  • シグマはLマウントのレンズとカメラの双方を開発しており、カメラには新型のフルサイズFoveonセンサーが採用される。これらは2019年中に発売される予定だ。
  • パナソニック、シグマ、ライカの3社は、お互いの製品に関する情報は交換しないが、Lマウントの改善と将来のLマウント製品の互換性を確実にするための活動はする。
  • Lマウントアライアンスは現在3社のみだが、山木氏は、他の企業の参加を排除するつもりはないと述べている。
  • 新型の60-600mmは軽量化のために、CFRPを含む多くの珍しい素材を使用しており、重量を150-600mm Sportsと同等のレベルに抑えている(山木氏は絶対的な性能では150-600mm Sportsの方が良い選択肢だと考えている)。
  • ミラーレスカメラ用のティルトシフトレンズの要望もあるが、現時点では、これらのレンズの優先順位は高くない。これらはニッチ領域で、他に多くの急いでやるべきことがある。
  • シグマは常にレンズの小型化と軽量化を試みているが、少なくともArtシリーズに関しては、よりバランスを重視したContemporaryシリーズとは対照的に、サイズや重さよりも光学性能を重視している。
  • 来年シグマは、ミラーレス専用のレンズ群の開発を開始する(シグマにはAPS-Cのミラーレス専用レンズは既にあるので、これはフルサイズレンズのことを言っていると思われる)。
  • 新しいミラーレス用のレンズ群は(一眼レフ用レンズよりも)小さくはなるが大幅な小型化はされない。ミラーレス用にレンズを一から設計した場合でも、常に大幅に小型化できるわけではない。
  • シグマはフレネルレンズ(回折レンズ)に興味を持っているが、これは、この技術を使ったレンズの製品化を意味するわけではない。
  • シグマは新しいZマウントとRFマウントを注視しており、これらがレンズナインナップを拡張したくなるようなものなのか、さもなければマウントアダプター頼みでFマウントとEFマウントのレンズの開発を続けるのか検討している。
  • 一眼レフからミラーレスへの移行は写真の新時代の始まりで、これはこれまで20~30年ごとに起きてきたことだ。前回は銀塩からデジタルへの移行、その前はMF機からAF機への移行、更にその前はレンジファインダーから一眼レフへの移行だ。
  • 山木氏はミラーレスの販売は約3年で一眼レフを超えるが、一眼レフ用のレンズの販売は、(その時点では)おそらくまだミラーレスよりも多いだろうと予測している。これは、一眼レフのユーザーの方がまだミラーレス機のユーザーよりも多いためだ。

 

シグマのフルサイズミラーレス用の専用設計のレンズ群の登場が楽しみですね。フルサイズミラーレス用のレンズでも大幅な小型化はしないということなので、これらのレンズは、光学性能重視のArtシリーズのレンズになるのでしょうか。