キヤノン「RF28-70mm F2L USM」は最上級の画質のレンズ

Photography BLOG に、キヤノンの大口径標準ズーム「RF28-70mm F2L USM」のレビューが掲載されています。

Canon RF 28-70mm f/2 L USM Review

  • RF28-70mm F2Lの全長は14cm(望遠端では16cm)、重さ1430グラムで、非常に大きく重いレンズだ。EOS Rとの組み合わせではフロントヘビーで、少しアンバランスに感じられる。このレンズは標準ズームというよりも、4本のハイクオリティな単焦点レンズと考えた方がいいだろう。
  • 外装の多くの部分はプラスチック製だが、鏡筒の造りは極上で、手に持った感触は戦車のようだ。
  • AFは非常に速く、約0.1秒で被写体にロックする。AFの迷いは、明るい場所でも暗い場所でもそれほど見られず、AF精度は常に高かった。AFは非常に静かだ。
  • 色収差は非常によく補正されており、サンプル画像では、色収差を全く見つけることができなかった。
  • 周辺光量落ちは、ズームの両端で多少見られるが、F4以上に絞れば完全に解消する。
  • 歪曲は広角端では若干タル型が見られるが、35mmでは完全になくなる。
  • 最短撮影距離は39cmで、70mmでの最大撮影倍率は0.18倍だ。
  • F16かF22に絞ったときの光芒はとても素晴らしいが、太陽を直接画面内に入れて撮影する場合はフレアに注意が必要だ。
  • 9枚羽根の円形絞りが採用され、ボケはバターのように滑らかだ。
  • 解像力は、28mmでは、開放から中央も隅も素晴らしく、F2.8からF11では際立った解像力だ。F16とF22では回折の影響で全体的に解像力が落ち始めるが、それでもなお十分な解像力を維持している。(※35mm、50mm、70mmのテストもほぼ同じ内容です)
  • RF28-70mm F2Lは、大きく重く高価であるという事実から逃れることはできないが、同時に極めて造りのよい、最上級の画質のレンズであることも事実だ。このレンズは、開放から中央も隅も極めてシャープで、高画質を得るために絞る必要はない。問題点は、わずかな周辺光量落ちと弱いタル型の歪曲しかない。
  • 究極の明るさと画質を求めるプロカメラマンは、他のレンズを探す必要はないだろう。携帯性や価格を重視するカジュアルユーザーは、RF24-105mm F4Lを検討するべきだが、キヤノンのEOS Rシステムで驚くような体験がしたいなら、RF28-70mm F2L以外の選択肢はないだろう。

 

このレンズは、F2の大口径ズームにもかかわらず開放から隅まで極めてシャープで色収差も少なく、驚くほど高性能なレンズですね。ボケもズームとしてはとても綺麗という印象です。

大きく重く価格も非常に高いレンズですが、この描写なら使ってみたいと思う方は多いかもしれませんね。