DxOMarkにキヤノンEOS Rのセンサースコアが掲載

DxOMarkに、キヤノンEOS Rのセンサースコアとレビューが掲載されています。

Canon EOS R sensor review 

 

   EOS R     EOS 5D4   Sony α7III   Nikon Z6 
Overall Score
(センサーの総合点)
89 91 96 95
Color Depth
(色の再現域と分離)
24.5 24.8 25.0 25.3
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
13.5 13.6 14.7 14.3
Low-Light ISO
(DxOの基準で許容できる
最高のISO感度)
2742 2995 3730 3299


  •  EOS Rのセンサースコア89は、29位のスコアだ。このセンサーの長所は高感度で、全体で27位、これまでにテストしたキヤノンのフルサイズ機の中では5位だ。キヤノンで最も高性能なEOS-1D X Mark II のセンサーとの高感度の差は0.2EV(ISO2742 vs ISO3207)しかない。
  • 色再現やダイナミックレンジは、クラストップのセンサーと比べるといくらか後れを取っているが、キヤノンのセンサーの中ではトップクラスだ。
  • 色再現はEOS Rのセンサーの弱点の1つで、低感度でZ6よりも0.7bit低い。ISO800ではその差は1.4bitに拡大するが、ISO25600以上ではZ6とほとんど変わらなくなる。
  • ダイナミックレンジは、Z6やα7 III と比べて最低感度で約1EV遅れを取っているが、ISO200で、その差はわずか0.4EVになり、ISO400では差はなくなる。それ以上の感度では約0.7EV遅れを取っている。ダイナミックレンジの差は実質的に気にならないものだが、後処理で特に暗部を持ち上げるようなケースで、違いがでる可能性がある。
  • 高感度ノイズは比較的よく抑えられているが、Z6とα7 III の裏面照射型センサーには及ばない。しかし、S/N比の差は高感度ほど小さくなるので、少なくとも撮って出しのJPEGではノイズの差はZ6やα7 III と区別できない。
  • EOS Rのセンサーは5D Mark IVと近い性能で、Z6やα7 III ほど低ノイズではないが、キヤノンのセンサーの中ではトップクラスだ。

 

EOS Rのセンサーは、基本的に5D Mark IVのセンサーと同程度の性能で、ライバルのZ6やα7 III と比べると、すべての項目で後れを取っているようです。

とは言え、スコアの差は、撮って出しのJPEGでは区別できないレベルのようなので、RAWで大きく露出を補正するようなケースを除けば、実用上、ライバルと大きな違いないと考えてよさそうです。