パナソニック「LUMIX S Pro 50mm F1.4」は標準では屈指の高性能レンズ

Photography Blog に、パナソニックのSシリーズ用の標準単焦点レンズ「LUMIX S Pro 50mm F1.4」のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix S Pro 50mm F1.4 Review

  • このレンズは非常に大きなレンズだ。全長は13cmに近く、重さは995グラムもあり、より明るいキヤノンのRF50mm F1.2よりも大きく重い。S1Rに取り付けたときのバランスはとても良く感じる。
  • 鏡筒の造りは見事で、手に持った感触は、驚くほどしっかりとしている。
  • フォーカスリングは幅広く、最短と無限遠で止まる。フォーカシングで前玉は回転しない。距離目盛りが搭載されていて、これはとても有用だ。
  • AFは非常に速く、S1Rとの組み合わせでは0.05秒前後で被写体にロックする。AFの迷いは、明るい場合でも暗い場合でも、それほど見られなかった。AFの作動音はほとんどせず、動画にとても向いている。
  • 色収差は非常に良く補正されており、テスト撮影画像では、色収差が見られた例はわずかだった。
  • F16まで絞るととても素晴らしい光芒が得られるが、太陽を直接画面内に入れる場合は、フレアに注意が必要だ。
  • 周辺光量落ちは、開放ではかなり見られる。絞ると周辺光量落ちは改善するが、F4以上に絞らないと完全には解消しない。
  • 歪曲は、非常によく補正されている。
  • 11枚羽根の円形絞りが採用され、ボケに関しては、大いに成功していると思う。
  • 解像力は中央も隅も開放から素晴らしく、F1.4からF8までは際立った解像力だ。F11とF16では回折の影響で解像力は低下する。
  • パナソニックの50mm F1.4は「リファレンスレンズ」の名にふさわしいレンズで、これまでレビューした各社の50mmレンズの中で屈指のレンズだ。しかし、同時にサイズは最大級で、価格も非常に高い。解像力は絞り値にかかわらず中央も隅も見事で、歪曲は見られず、色収差もほとんど見られない。ボケも見事だ。唯一の欠点は、開放時の周辺光量落ちだが、これは大口径レンズでは普通のことだ。

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S Pro 50mm F1.4は、大きく重く非常に高価なレンズですが、それに見合った素晴らしい性能のようですね。

解像力は開放から画面の隅まで非常に高いですが、パナソニックのレンズらしくあまりカリカリではなく、柔らかさのある描写という印象です。ボケは開放でも絞っても綺麗ですね。