キヤノンのテレコンとレデューサーを内蔵した望遠レンズの特許

Canon News に、キヤノンのテレコンとレデューサーの2つのコンバーターを内蔵した400mm F5.6の望遠レンズの特許が紹介されています。

Canon Patent Application: Dual teleconvertor telephoto

  • この特許出願(2019-70689)は、確かにこれまでに無いものだ。この特許のレンズには、2つの異なるコンバーターが内蔵されている。このコンバーターは、リーズナブルな400mm F5.6に組み込まれていることに注意して欲しい。

    この特許の興味深い点は、コンパーターの1つはレデューサーで、レンズを300mm F4に短焦点化するので、1つのレンズで300mm F4、400mm F5.6、600mm F8の3つの望遠を持っていることになる。もし製品化されれば、非常に興味をそそるレンズだ。

    テレコン無しの状態のレンズ
    焦点距離:391.89
    F値:5.80
    半画角:3.16
    像高:21.64
    全長:299.31(※全長は前玉からセンサーまでの長さです)
    バックフォーカス:167.00

    コンバーター(B)使用時
    焦点距離:560.02
    F値:8.29
    半画角:2.21
    像高:21.64
    全長:299.31
    バックフォーカス:46.56

    コンバーター(C)使用時
    焦点距離:286.00
    F値:4.23
    半画角:4.33
    像高:21.64
    全長:299.30
    バックフォーカス:110.04

canon_jpa_2019-70689.jpg

1つのレンズにテレコンとレデューサーの両方を入れるという発想は面白いですね。280mm F4のレンズに、1.4倍と2倍の2つのテレコンを組み込んでも特許のレンズと似たような焦点距離を実現できますが、レデューサーを使う特許の方式の方がテレコンの倍率が低いので、望遠端の画質を良くすることができそうです。