タムロン「35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD」は画質と使い勝手に優れたレンズ

ePHOTOzineに、タムロンのポートレート向けの標準ズーム「35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD(A047)」のレビューが掲載されています。

Tamron 35-150mm f/2.8-4 Di VC OSD (A047) Review

  • このレンズはかなり大きく見えるが、重さは790グラム(ニコン用)でそれほど重くない。
  • フォーカスリングは滑らかに動く。機械式なので、電源OFFの状態でもフォーカシングが可能だ。ズームリングも滑らかに動く。
  • 最短撮影距離は0.45m、最大撮影倍率は1:3.7で、マクロほどは寄れないものの接写には極めて便利だ。
  • AFは概ね速く正確だが、状況によっては迷うことがある。しかし、ほとんどのケースでは、とても満足の行くものだ。
  • 35mmでは、中央の解像力はF2.8からF8で素晴らしい値(excellent)だ。隅はF8以外の全ての絞り値でとても良好な値(very good)で、F8でのみ素晴らしい値(excellent)になる。

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  • 50mmでは、中央の解像力はF3.2(開放)からF11で素晴らしい値(excellent)だ。隅はF3.2でとても良好な値(very good、※原文goodになっていますがvery goodの間違いだと思われます)で、F4からF8では素晴らしい値(excellent)になる。

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  • 105mmでは、中央の解像力はF4からF8は素晴らしい値(excellent)で、隅はF4では良好な値(good)、F5.6からF16でとても良好な値(very good)になる。

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  • 150mmでは、中央の解像力はF4からF8は素晴らしい値(excellent)で、隅はF4では良好な値(good)で、F5.6からF11でとても良好な値(very good)になる。

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  • 倍率色収差は中央はズーム全域でほとんど無い。隅の色ズレは非常に小さく、特に105mm付近では良く補正されている。色収差が目立ちやすい被写体でも、色ズレの兆候は見られない。
  • 歪曲は35mmで-2.0%のタル型で、50mmでは+1.0%、105mmで+1.98%、150mmで+1.87%の糸巻き型だ。歪曲はこの種のズームとしては道理にかなうものだ。
  • ボケは美しい。
  • フレアはかなり強い逆光でも見られないが、太陽が画面内にあるとゴーストがかなり目立つ。
  • 周辺光量落ちは35mm開放で-2.1EVで、F4では-1.3EVに改善し、それ以降では-1.0EVだ。150mmでは開放で-1.8EV、F5.6で-1.2EV、F8で-1.1EV、それ以降は-0.9EVだ。
  • VC(手ブレ補正)はカタログ値では5段分の効果で、実写では容易に4段分を超える効果が確認できた。VCの恩恵は極めて大きい。
  • 35-150mm F/2.8-4は見事なレンズで、使い勝手は素晴らしく、画質も優れている。150mmの焦点距離は十分に使える長さだが、レンズが大きくなりすぎるほどでない。
  • 良い点:ズーム全域で素晴らしい解像力、色収差が良く補正されている(特に中央)、まずまずの歪曲、周辺光量落ちが良く補正されている、鏡筒の造りが優れている、手ブレ補正、使い勝手が素晴らしい、適切な価格。
  • 悪い点:ときどきAFが迷う。

 

総合評価は満点でエディータズチョイスなので、レビュワーはこのレンズをかなり気に入っているようです。

解像力は望遠側では隅が若干低めになっていますが、サンプルを見る限りでは全く問題はなさそうです。ポートレート向けをうたうズームだけあって、標準ズームとしてはボケはとても綺麗ですね。