キヤノンの第3四半期はミラーレスの普及モデルは販売を伸ばしたが上位モデルは計画を下回った

キヤノンが、2019年12月期 第3四半期の決算を発表しています。

・2019年12月期 第3四半期(決算短信補足資料説明会資料説明会資料ノート付き

  • イメージングシステムは、レンズ交換式カメラが、市場の縮小や競争環境の激化を受けて減収減益の見通しだが、重点的にリソースを配分するミラーレスは、本体やレンズのラインアップを拡充してきた効果により、売上を着実に伸ばしている。
  • 第3四半期のレンズ交換式カメラの販売台数は、一眼レフのエントリーモデルを中心とした市場縮小の影響を受け、対前年7%減の98万台となった。
  • 採算性を重視した結果、第3四半期は上位機種の販売台数が計画を下回ったが、国内外でシェアNo.1を獲得しているミラーレスの普及価格モデルを中心に販売を伸ばし、また、ミドルクラスの新製品も好評であることから、レンズ交換式カメラ全体の年間販売台数は、前回計画を据え置く。
  • 昨年参入したフルサイズミラーレスにおいては、レンズラインアップを拡充しており、第4四半期には、さらに2本のレンズを投入することで、ミラーレス上位機種の販売を伸ばす土台が整う。これを機に、販売を加速させるための活動を一層強化していく。
  • 具体的には、新たに投入したレンズと上位機種とのキット販売を積極的に展開していく。中でも、広角から望遠まで幅広い撮影シーンに対応した高倍率ズームとのキットは、北米を中心に強い引き合いがきている。また、製品内のソフトウェアをアップグレードしてオートフォーカス精度をさらに向上させるなど、機能を左右する要素の一つであるソフトウェアの継続的な向上を図り、製品の魅力を高めていく。
  • コンパクトカメラは、計画通りに推移しており、年間の販売台数は前回計画を据え置く。市場が縮小する中でも、高い動画機能を備えたプレミアムモデルGシリーズは、若年層のユーザーを新たに獲得し、第3四半期の販売台数は前年を上回っている。引き続き、採算性の高いGシリーズの拡販を図り、収益性の改善につなげていく。

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カメラ市場は相変わらず厳しい状況が続いているようで、キヤノンは減収減益ですが、エントリーモデルやミドルクラスモデル、コンパクトのプレミアムモデルの販売が伸びているのは好材料ですね。

今後は、上位モデルの販売が課題のようで、レンズとファームウェアの面で力を入れていくようです。噂されているRFマウントのハイエンド機の投入にも期待したいところですね。