富士フイルムX-Pro3は万人向けではないが他にない撮影体験ができるカメラ

ePHOTOzineに、富士フイルムX-Pro3のレビューが掲載されています。

Fujifilm X-Pro3 Review

  • ボディはマグネシウム合金製、上下のカバーはチタン製で、高品質な造りだ。
  • グリップは一眼レフスタイルのカメラに比べると小さく見えるが、背面にもサムグリップがあり、実際にはしっかり持つことができる。
  • このカメラからはHDMI端子が省略されており、ビデオグラファーへの訴求力が低くなるかもしれない。
  • 液晶モニタは通常は隠されており、背面にはサブモニターが搭載されている。X-Pro3では、撮影するたびにモニタで画像を確認しない、昔ながらのフィルムカメラのスタイルでの撮影が想定されている。
  • X-Pro3はどのように撮影するのか考えさせるカメラで、画像をモニタで確認せずに、EVFやOVFで撮影する場合には理想的なカメラになるだろう。モニタを下に開いて、撮影した画像を確認することはできるが、撮影のテンポが遅くなりイライラするかもしれない。メニューを操作するのも時間がかかる。
  • X-Pro2のユーザーは、大部分がファインダーを使用しているという報告が上がっているので、富士フイルムはカメラの設計を再考し、このHidden LCDとサブモニターの採用に自信を深めた。
  • オートホワイトバランスは白熱灯では暖色で、プリセットでは若干改善する。ミックス光も暖色だ。蛍光灯ではオートホワイトバランスは非常に良好で、プリセットは色かぶりが見られる。他のカメラと頃なり「ホワイト」や「ウォーム」のオプションは無いため、より正確なホワイトバランスが必要な場合は、手動で設定する必要がある。
  • 高感度はX-T3やX-T30と同様にノイズは抑えられており、高い感度でもディテールと彩度が維持されている。
  • X-Pro3には高性能なセンサーと画像処理エンジンが搭載され、優れた画質と高速なAF、高速連写を実現している。このカメラは、ユニークな撮影体験を提供するカメラで、万人にアピールする設計ではないが、伝統的なレンジファインダースタイルのカメラが欲しい人には価値のあるカメラだ。
  • 良い点:26MPセンサー、優れた高感度性能、優れた色再現と新しいフィルムシミュレーション、他にはないサブモニター、高品質・高解像度のハイブリッドEVF、電子オーバーレーイ表示のOVF、堅牢な防塵防滴のボディ、4K DCI/UHD動画。
  • 悪い点:HDMI端子の省略、Hidden LCDはカメラの操作が遅くなる、ボディ内手ブレ補正がない、暗い場所でサブモニタが見にくい、三脚使用時に扱いにくい。

 

X-Pro3は、AFなどのカメラとしては基本的な部分はX-Pro2から大きく進化していて、申し分のない性能になっていると思いますが、やはりHidden LCDの採用で賛否が分かれそうですね。

モニタを頻繁に使う人には使いにくいかもしれませんが、背面のモニタを使わずにフィルムカメラのようなスタイルで撮影したい方には大いに楽しめそうです。