2019年の年末商戦のレンズ交換式カメラの販売でソニーとニコンが前年を上回る

BCN+Rに、年末商戦のレンズ交換型デジタルカメラのメーカー別販売台数シェアの集計結果が掲載されています。

ソニー、ニコンが前年超え、レンズ交換型デジカメ年末商戦

  • レンズ交換型デジカメの2019年年末商戦は、10月の増税の影響もあって12月最終週(12月30日~1月5日)でも販売台数前年比が81.8%と2桁割れに終わった。メーカー別では、キヤノンが12月最終週まで大きなマイナスから脱することができなかった一方、ソニーやニコンは前年を上回るなど、メーカーごとに明暗が分かれる結果になった。
  • メーカー別で見ると、キヤノンは30%台の高いシェアを維持しトップを独走している。しかし、販売台数前年比を見ると、12月30日週でも55.7%と競合他社と比べて大きなマイナス圏から脱出できていない。

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  • ミラーレスカメラで好調なソニーは、12月16日週(12月16~22日)でプラス圏に到達。12月最終週には、122.8%と前年を大きく上回り、増税の影響から逃れつつある。
  • ミラーレスカメラで苦戦していたニコンは、11月に発売したZ50が奏功。12月最終週にミラーレスの売り上げが248.9%に拡大した。一眼レフも前年並み水準を維持。レンズ交換型全体では、110.5%と2桁増を記録している。
  • 製品別の販売台数ランキングでは、上位3機種がミラーレスで、4位以下に一眼レフが4機種ランクインした。レンズ交換型デジカメ全体の平均単価は、すでにミラーレスが一眼レフを上回っている状況だが、個別のランキングでも「単価高めのミラーレス」対「手頃な価格の一眼レフ」という構図が見て取れる。

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年末商戦はソニーとニコンが前年を上回り、逆にキヤノンは大きなマイナスになってしまったようですが、販売台数シェアで見ると、まだキヤノンのリードは大きいようです。

レンズ交換式全体の販売台数シェアでは、上位はミラーレスが占めていますが、一眼レフも4機種ランクインしていて、全体に占める一眼レフの割合は今でもかなり大きいという印象です。