Ver3.00の新ファーム適用後のニコンZ6のAFテスト

DPReviewのニコンZ6のレビューが更新され、AFテストが、ver.3.0の新ファームにアップデートしたカメラによるものに差し替えられています。

Nikon Z6 Review

  • 編集注:ニコンが2020年2月現在、Z6用のファームウェアバージョン3.0をリリースしており、AFを大幅に改善している。このレビューは、新ファームによる変更を反映するためにアップデートされた。
  • AF速度は明るい場所では素晴らしく、暗い場所でも多くのケースでは良好だ。
  • 向かってくる自転車の追尾では、5.5コマ/秒の連写では何度テストしても完璧に合焦した。蛇行する自転車の追尾では、測距点は常に人物上にあったわけでないが、ピントは合っていた。このテストで一度だけピントが背景に抜けたことがあったが、再度合焦し、それ以降は正しく追尾した。
  • 動体追尾は、ニコンの一眼レフの3Dトラッキングにより似た動きに修正されたが、動体追尾の信頼性では劣っていると感じた。
  • オートエリアAFモードでは、一旦、ピントを合わせたい被写体よりも前や後にある何かに合焦すると、新しい被写体に焦点をあわせ直すのが非常に遅い。シャッターボタンを離して押し直しても、ピントが目的の被写体に来ることは少なく、ピントを合わせ直すのが難しかった。
  • 顔認識は暗所でも効果的で、メガネをかけていても動作する。これは嬉しい驚きだ。
  • 瞳認識は良好に機能するが、常に虹彩に完璧にピントが合うわけではない。
  • ファームウェア3.0では猫と犬を追尾するための動物認識モードが追加されているが、このモードを有効にしなくても、動物を追尾することが多かった。
  • Z6のAFは高速連写でもほとんどの状況でピントが合い、動体追尾はとても良い仕事をしている。低照度時のAF性能は良好で、多くの状況でα7 III に追い付いているが、低照度キングのEOS Rには及ばない。不満は、オートエリアAF時に、シャッターボタンを一旦離して押し直しても、希望する被写体にピントをあわせられないことがある点だ。
  • AFは連写時を含めてほとんどの場合で信頼できるが、追尾する被写体を選択する(別の被写体に切り替える)のは、難しい。

 

Z6のAFは新ファームウェアで改善しているようですが、まだウィークポイントもあるようです。とは言え、発売時のZ6に比べると、瞳AFや動物AFが追加され、動体追尾も改善されるなど、AFは別物と思えるほど進化しましたね。